COMPUTER WAVE (会報)
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- COMPUTER WAVE 情報教育部会広報誌第6号 -

『 自作マシン頼未記 』    副会長 浪崎一彦

 ついにと言うかやっとこの冬休みを利用してマシンの自作を行いましたので、それについて少し書かせていただきます。

 みなさんの今後のご参考(になるかな(∧∧))になれば幸いです。

 さて、パソコンの自作は私がN又Cの旧98シリーズ(Cバス仕様)から、DOS/V機へ鞍替えした5年前(もう5年か−、は−)からず一つと考えてきたことですが、なかなか踏み切れなかったのですが、今年の1月2日に毎年恒例の部活の卒業生達との秋葉原お買い物ツアーで買った大安売りの56Kモデムが原因でついに決断とあいなりました。

 卒業生たちの制止(したっけ??)も開かず、税抜き9800円なりの安売り56Kモデムに我を忘れた私はいつのまにか会計を済ませて自宅へ向かう卒業生の車中の人となっていました。

 そして、その日は卒業生たちと新しく買ってきたゲhムを動かしてみたりして(インストールにやたらと時間がかかり、正直言うとこれも自作への原動力となりました)早々と(??)2:00A.M.には床に就きました。

 そして次の日興奮のあまり(実は3歳と6歳の息子と娼にむりやり起こされ)、6時には起きてしまった私はモデムのインストールを眠い目をこすりながら始めたのです.〕

 最初はモデムのインストールなんて朝飯前(ほんとに朝食の前でした)となめてかかったのが間違いのもとでしたu

 PnP(プラグアンドプレイ)であるはずのモデムは95がいっこうに見つけてくれません。

 気がつくと「なんじやこりや−」と松田優作のあの有名なシーンを思い出しながら思わず叫んでしまった私がそこにいました。

 PnPというのはあまり信用しない方がよいとは聞いていましたが、メーカーの方でもPnPとうたい、BIOSはしっかりPnPで認識しているのに、Win95が認識しないのでした。

 そこで実家にあるもう1台のDOS/Vマシンで試したところ、こちらではもっと悲惨な状況(インストール中にハングしてしまった)に何度もなるので、最初はこのモデムを疑い、販売店でチェックしてもらったところ、異常なしとのことだったので、以前より卒業生たちから聞いていたメーカー製のPCは厳しいコストダウンの洗礼をまともに受けているので、AT互換機として、本来規格上有しているはずの機能が微妙に異なっていたり、MotherBoardに安いチップを使用しているために、機能が制限されていたり、特別なカスタマイズがほどこされていたりすることが多いということを思い出し、もうメーカー製のマシンに手を加えるのはやめにして、パーツごとに買い揃え、1台組むことにしました。

 気の早い(短い(∧∧;))租は明日が「仕事初め」という卒業生の庄司君を、突然昼から呼び出し、車に拉致し一路秋葉原へ‥‥‥。

 ケースの重量も考慮して車で出かけたのですが、まだ1月4日だというのに秋葉原の駐車場はどこも満車で、入庫待ちの車の列で‡益れかえっていました。

 しかたがないので駐車料金がとても高いのでいつも空いている某大手電気店の駐車場へ行ったのですが、いつもはガラガラなのに、そこですらなんと2台(??)も並んでいました。

 駐車料金がばかにならないので、まるでどこかの心に余裕のない人々が多く住む図で行われているという修学旅行みたいに、各店の距離を計算し、回る順番を決め、分単位での買い物を開始しました。


 あ、そうそう、卒業生はともかく、自分の体力も計算に入れないと‥‥‥。

 なんたって、秋葉原での買い物を成功に導くため(もちろん少しでも安くていい物を手に入れ、更にいろいろな意味で後悔しないため)には、1に体力2に根気(値切りのかけひき)、3、4がなくて5に知識ですから・‥‥・。

 私も高校2年の時には真空管のラジオのキット(もうこの当時はめずらしいもので秋葉原のようなところしか置いてなかった)を少しでも安く買うために、秋葉原中の店という店を珠し回り(大げさでなくこのようなキットを置いていそうな店という店をしらみ潰しにあたりました)、値段を比べ最後に一番安かった店へもどり、そこで買い(皮肉なことに一番安かつたのは最初に入った店だったりして‥・…(∧∧;))、更に椅りにその時封切ったばかりの「タワーリングインフェルノ」という3時間の超大作の映画をず一つと立ち見し、最後に一緒につき合わせた友人の家へ遊びに行き、結局自分の家に帰ったのは夜の11時過ぎだったという、今では全く夢のような体力がありましたが、現在は世の中の苦労と不幸を一身に背負った疲れ果てた中年Aですので(∧∧;)、卒業生の水先案内どおりになるべく効率よく(最初から安い店しか行かない)、適当に喫茶店などで休憩をいれて、突然死しないように気をつけながら買い物をするようにしています。

 それは、人間だれでも疲れて面倒くさくなると、「も−何でもいいや」となり、判断力はにぶくなるは、人によっては衝動買いの本能を抑えられない場合も多いからです。

 みなさんも「秋葉原お買い物ツアー」をなさるときは、前々から体調に気をつけて、万全の体制で施んだ方が、間違い(衝動買いや、またその逆のパターン)をある程度は未然に防ぐことができますよ!!


 ところで、肝心の自作機の話にもどりますが、部品の棉成は現在本当の意味での「その道のプロ」である卒業生の庄司君を全面的に信頼し、購入する店も安くてよいはい品物があるの意味(∧∧;))店を紹介してもらい、これを書いている3月25日現在まで、部品の付け替え等を繰り返してきましたが、一応次のような組み合わせになっています。


 1.MノB:GIGABYTE社 GA586Sm512 (1万円前後)
   (これはコストパフォーマンス抜鮮、設定は容易なのに、カバーするCPV等の範囲はとても広い)


 2.CPV:AMDK−6233 (2万円前後)
   (これもコストパフォーマンス抜群。それにしてもPentiumUの異常とも思える高値は何とかならないものか。)


 3.VideoCard:ViewTopMars28MB (1万8千円前後)
   (まだドライバーにバグがあるが、これまたコストパフォーマンス抜群で画像は早くてきれい)


 4.CD・ROM:Plextor12・20SCS工(2万円前後)
   (これは庄司君の強い薦めにより、あえて一世代前の12−20を選択.理由は安定した音楽CDの吸い出しのため)


 5.SOUNDCÅm:SOmDBLASTl∃R16PnP (5千円前後)
   (これはとにかく安い定番商品。ふつうの人はこれで十分)


 6.FAXMODUM:Co皿皿WaVeHSPX56flex (9800円)
   (1月2日に買った例のもの。これを買ったのがきっかけで自作するはめに。あやしい部分もあるが結構いいかも)


 7.CDR:YAMA杜ACDR400 (6万円前後)
   (Plextorも魅力ですが。現在はCDRW4260と世代交代中)


 8.HDD:IBMUItraATA4.3GB (2万8千円前後)
   (私はCドライブをリムーバブルにしているのですが、一応これをメインとするつもりで現在セットアップ中)


 9.CASE:明興産業 ATMT・ATX (1万5千円前後)
   (デザイン、大きさ、使いやすさ共にとてもGOOD!あのMicronもかつて使用していました)


10.Mouse:bgitechMouseMan+ (7千円前後)
   (非常に使いやすい。但し、背が高いのでキーボード格納式のデスク等を使用している方は、マウスパッドを極薄にしないと無理)


11.KeyBoard:Mustardseed五z・1000J(6千円前後)
   (これは偶然見つけたのですが、とっても掘り出しものです。あなたもこれに変えると幸せになれるかも。)


 以上が今年に入って購入した主な部品(結構、景気回復のために貢献してしまった(∧∧;))です。

 これに以前から使用していた内蔵640MO、外付け230MO、フィルムスキャナーと、bgicoolのスキャナ、SOmの17インチディスプレイ、EPSONのPM・700Cというのが現在私の自作マシンの主な構成です。

 PentiumU300とAGPを使ってみたいのはやまやまですが、まだまだ異常に高い値段に卒倒しそうになったので、あきらめました。

 もっとも私が自作を決意したのは、メーカー製のマシンの特殊性もさることながら、何より自分で組めばかなりのハイスペックなマシンが、とってもリーズナブルな値段で手に入れられるからです。


 残念ながらこの紙面では特定の店の名前や詳しい市場価格等を明記するのは問題があると思われますので、そのあたりは、市販の雑誌や、できれば直接、秋葉原へ出向いて、色々な(∧∧)店が路上のあちらこちらでちらし等を配布していますので、ご自分の目で確認して下さい。

 でもこれでは、せっかくここまでこの文章を読んでくれた方々にあまりにも失礼なので、おおざっぱな(本当におおざっぱですが)価格の目安(これを書いている3月下旬の秋葉原価格)を書いておきましたので、自作をお考えの方は参考にしてみて下さい。


 紙面の都合(この冊子は1ページあたり?千円の製造コストがかかってます)上、詳しい説明を書くことはできませんが、以下に自作マシンを作る上での注意点についてまとめたいと思います。

 パソコン雑誌は参考にはなるが、いわゆる提灯記事も多いため、性能などの評価は要注意のこと。また、スペック表などでたといものすごい差があっても体感はできないことも多いので、できれば実際に自分の目で確認するか、信用できる友人(卒業生(∧∧))か店員に直接尋ねてみることを強くお勧めします。

 例えば、なぜ私が雑誌等で大変評判のよいRIm128を選ばず、Permedia2を選択したかと言いますと、現時点の秋葉原で恐らく一番詳しいと思われる店員の「スペック上の差は体感できるほどではなく、むしろ画質はPermedia2のほうがはっきりとわかるくらい綺麗」という一言で、フィルムスキャナを利用して写真の整理を頻繁に行う私としてはPermedia2を選んだのでした.二

 CPUのスペックはほどほど(233クラス)でもよいので、ビデオカードやVDDなど、全体を見ながら、バランスのとれたマシンを作ることを常に念頭におきまし土う.√ パソコンという商品はいくらお金をかけて現時点の最高スペックを追求したところで、来年(早ければ数ヶ月後)にはその仕様が普及機のものになるのですから

 更に、現時点の最高スペックの部品はCPU(これは異常がつくほど高価です)に限らず、コストパフォーマンスが悪すぎるので、上ほどお金がありあまっている人(がもしこれを読んでいらしたら、ぜひ資金難に毎年悩んでいる当研究会へご寄付をお願いします(∧∧;))か、よほどコンピューターにはまっている人(悪いこと言わ′亡いから早く他に楽しいことを見つけなさい(∧∧))以外は、常に費用対効果を意識してハソコンを作られたほうが、あとになって悔やまないと思います

 Pentiumnを考えている方は、マザーボドとケースを慎重に選ばないと、パソコンの組立てというより日曜大工になりますよ(∧∧)二

 かく言う私も安全パイのSocket7を選び、一級品のケースとメジャーなマザーを使ったのに電源ファンの位置のおかげでDIMM(結構背が高いので注意しましょう)がどうしてもぶつかり、ドレメルの出番とあいなりましたが‥‥‥

 特に自作機の場合(本当は自作機に限らないが)ドライバー関係の入手のため、インターネットから(/)ダウンロードは必須となりますので、自作を考えてはいるが、まだインターネットを使ったことのない方は、すでにインターネットを使いこなしている友人(卒業生(∧∧;))を見つけ、自作の前に自分もメールアドレスを取得しておいた方がいいですよ′

5. 4が不可能な場合は、最新のボードや日本に支店のないメーカーのものには決して手を出さず(これでは自作の醍醐味は半減しますが)半年前ぐらいの定番商品でシステムを構成しましとう一

 この他まだまだDOS/VやWindows95について多くの知識を得ましたが、紙面の都合上このあたりで失礼させていただき‘ます一

 最後に、本稿を書くに当たって本当に多大な協力を惜しみなく注いでくれた(注がされた(∧∧))卒業生の庄司君にこの場を借りて大いなる感謝をしたいと思います 

「庄司君とってもありがとう!これからも懲りないでよろしく(∧∧)!」
 
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