平成16年12月24日

           学校通信  特別号

霧 二 だ よ り

                                  横浜市立霧が丘第二小学校
                                  発行者 校長 椿 依







     輝いた、ジャンプ期


 寒さが厳しくなってきましたが、学校では、休み時間になると「なわとび」をいっしょうけんめい練習している子どもたちの姿が目にとびこんできます。きっとなわとび月間の影響かと思いますが、みんなじょうずになりました。
 保護者の皆様には、ますますご健勝にお過ごしのことと存じます。おかげさまで、9月以降のさまざまな教育活動もとても有意義なものとなり、ステップ、ジャンプすることができました。ひとえに皆様方のご支援があったからと深く感謝申し上げます。冬休みまであとわずか、子どもたちとともに楽しく充実した冬休みをお過し下さい。
 さて、12月4日(土)には第二回「まちとともに歩む学校づくり懇話会」が開かれました。そこで、そ
の報告をしたいと思います。

<第二回「まちとともに歩む学校づくり懇話会」の報告>

〇実施日 平成16年 12月4日(土)
     13時30分〜15時
〇会場:霧が丘第二小学校 会議室
   司会:森藤副校長  記録:新開(教務主任)      

1.座長挨拶・・霧が丘第二小学校長:椿 依都代
2.懇話会委員の自己紹介・・・・・各委員より
3.懇話会



ア.今年度のこれまでの取り組みについて・・校長
    

「学校二学期制に取り組んで」

「学校教育目標」「めざす子ども像」の実現にむけて、二学期を四つのステージに分け、活動がよりアップするよう次のような活動に意図的・重点的に取り組み、成果を上げている。
      懇 話 会 委 員

○PTA代表       清水 耕作様
○自治会代表      栗原 義明様
○学校医代表      小林千鶴子様※
○体育指導員代表   今野 昌弘様※
○青少年指導員代表 友田 京子様
○民生委員・主任指導員代表
               中井 光代様
○有識者代表      中島  寛様※
               田澤  聡様
○学校開放代表    寺井  薫様
○はまっ子ふれあいスクール代表
               佐藤 早苗様
○学校長(座長)    椿 依都代
○事務局(副校長・教務主任)
               森藤 英俊 
               新開 弘康
※ご都合により、欠席。


○たて4月から、1〜6年生で構成するなかよし班を組織し、年間を通しての計画を立て、「なか
 よし班遊び」や「なかよし班集会」等の活動を進めてきた。
・運動会では、たてわりのなかよし班を軸に、子どもたちで作り上げるように取り組んでき
 た。保護者からも、生き生きと活動している子どもたちの姿が見られたといったアンケート
 をいただいている。
・今後は、なかよしたてわり給食を実施する予定である。
・高学年の児童が、低学年の児童のお世話をしたり、見本になったりしながら豊かなふれ
 あい、かかわり合いが展開されている。

○異学年交流
 ・さまざまな活動の中で、異学年交流を進め、異学年での学び合いによりお互いを高め
  あうことができている。

○英語活動
 ・子どもたちの興味・関心をもとに、異文化理解やコミュニケーション能力の育成に視点
  を当てた英語活動を行っている。
 ・東洋英和女学院の学生や地域の方をボランティアに迎えることで、英語を活用する必要
  性のある場面を設定することができている。
 ・授業の中で、児童の発想を生かし、自ら計画を通して、学ぶ意欲が育っている。

○情報教育
 ・ネットデイで整備された校内LANを活用し、メール交換をすることから、技術的な面はもち
  ろん使うときのモラルも学習することができている。
 ・地域の方にもパソコンを教えてもらうような場も考えていきたい。

 ○本物体験
 ・福祉体験では、1年生からの積み重ねが生かされ、6年生の真剣な態度へとつながっ
  て豊かなかかわりがもてている。継続の大切さを感じている。

 ○基礎基本の定着
  ・朝のスキルタイムや授業の中で漢字と 計算の力の定着に努めている。
 ○学校評価
  ・運動会、霧二祭、オープンスクール、学習サポート等、行事あるごとにアンケートを保
   護者、地域の方々にお願いし、外部評価をいただいている。そこから、次年度の計画
   への参考にさせていただくように考えている。
   

 「予算について」

 ○年々、学校教育予算は減額されている。学校としても節約できるところはしていきたい
  。 しかし、子どもたちにかかわる部分は、今まで通りに確保していく。

 「防犯対策」

 ○年間2回の防犯訓練を実施している。2回目は、教室以外の場所にいた場合(特別教
   室)の訓練を考えている。
  イ.17年度の取り組みの概要

 ○統合再編検討委員会の経過報告・・・・校長
  ・平成18年度4月から新しい学校としてスタートする。
  ・霧二小を利用する。
  ◎学びの学習空間を確保していくための増築の可能性が最も高く、さらに小中の 連携
   が可能。
   ※新校のイメージ(素案)
  ・楽しくコミュニケーションできる能力の育成
  例:英語活動、情報教育、読書活動、地域交流、体験学習 等
  ・霧が丘中学校との密接な連携、及び地域の高校、大学との連携
  ・霧が丘地区住民、卒業生みんなが「故郷」と感じられるような学校づくり

○統合再編プロジェクトの報告・・・・新開
 ・平成18年度からスムーズなスタートとなるよう、子どもたちの交流を検討していく。
  三校の全員が一同に集まり、集会的な活動をし、新しい学校への期待感を持たせる。

 「わんぱくデー」として、年間2回実施
 行事で交流する。
 修学旅行の同日同宿実施
 運動会に招待し合い、参加種目を設定
          各学年での交流
          学年ごとに交流できる場を設定
 ウ.施設利用・・・・副校長
 ・毎月、予定表を配布し調整を行っている。
 ・利用団体も上手に使っており、お互いの連絡調整も良くできている。
4.質疑応答

  ◎スキル学習の取り組みは、とても感心している。
  その中で、なかなか定着できない子どもたちもいると思うが、どのようにフォローしてい
  るのか。
  ・15分という短い時間であるが、充分できている子に対しては、問題数の多いプリント
   や応用の問題のプリントを活用し、まだ定着されていない子どもたちへ、個別に対する
   ようにしている。また、同じ問題を宿題という形で出し、繰り返しの学習をするようにしている。

  ◎大学でも、基礎学力不足、コミュニケーション能力の低下という問題が叫ばれている
   。大学の段階では、そこをカバーすることはなかなか難しい。初等教育の段階でこの
   ように時間をしっかり使うことは大事である。

  ◎パソコンの普及で、漢字をしっかり覚えない社会状況である。こうしたことからも、こと
   ばの教育を大切にしたい。

  ◎パソコンの指導者を地域からも募集したいといっているが、どういった内容を期待し
   ているのか。
   ・教職員の研修、子どもたちの活用のサポート
   ・東洋英和女学院の学生も可能ではないか。

  ◎福祉体験はとてもよいことである。実体験から心が育ってくる。
  ◎福祉体験は、中学校でも同じように実施している。実体験は説得力がある。
  ◎車椅子には、乗っていることのほうが怖かったという子どもたちが多かった。この体
   験から、押す側になった時、どうしてあげるとよいかと、乗っている人の気持ちを考え
   ることができる。


  ◎人権体験の継続が、他の学習へとつながっているということは、たいへんすばらしい。
   


  ◎はまっ子としても、本校の教育活動へのサポートをと考えている。
    ・日常活動では、遊び方や他の学年との関わり方等を学んでほしいと思っている。
    ・統合再編に向けては、三校のはまっ子が集まって活動するような場を作っていこう
     と計画をしている。
  ◎今、家庭で親と子どもたちが、しっかり会話をする時間をとっているのだろうか。親と
   会話をすることから、社会道徳を教えられたり、目上の人への話し方を学んだりする
   ことができるのではないかと考えている。もっと、家庭での会話を大事にしてほしいと
   言いたい。

  ◎霧芝はなくなってしまうのだろうか。なにかメモリアルとして残していく方向で検討をお
   願いしたい。

   さて、12月19日(日)本校体育館において「霧が丘地区小学校の再編統合に関する
   保護者説明会」が霧一・二・三小の保護者対象に実施されました。参加者の方々の中
   から貴重なご意見もいただきました。今後も、子どもたちが活躍できる魅力ある新しい
   学校づくりをめざして努力していきたいと思います。ご支援ご協力をよろしくお願いい
   たします。








                                         平成16年12月1日

      学校通信  12月号

霧 二 だ よ り

                                  横浜市立霧が丘第二小学校
                                  発行者 校長 椿 依






「発見し、高め合った霧二祭」       副校長  森藤 英俊

前日の強風がうそのように、霧二祭当日は晴天に恵まれ、とても暖かい日になりました。朝のうちは三々五々集まってこられた保護者や地域の方々も、時間が立つにつれて徐々に増え最終的に250名ほどになり、参観者が教室や廊下に溢れるほどでした。今回は「発見」をテーマに、総合的・関連的な学習の発表の場を設定したのですが、各学年とも一生懸命に取り組んできました。その成果が出たのでしょう、普段以上にとても生き生きと活動していました。
さて、子どもたちの活動を見ていて、私なりに発見したことや子どもたちの感想をまじえてお話しましょう。


1年生の「わくわくランド」(生活科の学習をもとに教室で発表)
 「わあ、これ本物みたいによくできている。すごいね。」 こどもの国での牛の乳搾り体験を生かして乳搾りの模型を作り、実際に乳絞りができるようになっていました。なかなかよくできていて好評でした。秋はっけんコーナーでは、積極的に呼びかけをしている子どもの姿が印象的でした。
※4月の入学時に比べると、自信をもって取り組もうとする1年生を発見しました。


2年生の「トリビアクイズラリー」(国語や生活科の学習をもとに教室で発表)
「なあんだ、そうだったのか。知らなかった。」 クマノミやイソギンチャク、タツノオトシゴなどのクイズは教科書以上に調べてあり、とても勉強になりました。また、さつまいも博士がたくさんいました。
※学習したことをクイズにし、発表する力を身に付けた2年生を発見しました。


3年生の「楽しい世界にタイムスリップ」(社会の学習をもとに教室で発表)
 「ぼくも、どんぐりとようじでこま作ったことあるよ。」「ぼくも。」「わたしも。」
昔遊びのコーナーでは糸電話やビーズごまなどの材料も用意してあり、その場で作って遊べるので人気がありました。
※自分たちも、来た人も一緒に楽しんでもらおうと努力する3年生を発見しました。


4年生の「発見ツアー」(理科・社会の学習をもとに図書室と家庭科室で発表)
 「何これ、真っ暗で何も見えないや。あれ、音楽が聞こえる。」
 宇宙コーナーでは、暗幕を張った部屋の中で星座や星座にまつわる神話の話を聞くことができました。リサイクルコーナーでは、ごみの量の変化やそれに伴う分別方法について発表していました。
※調べた星座を模造紙にまとめる力、また神話を紙芝居に表現する力、リサイクルコーナーでの分別体験場所設置など、場の工夫が随所に見られた4年生。


5年生の「地球の危機だ! エコエコカー」「霧二おもしろ不思議館」(算数・理科・社会の学習をもとに理科室・図書室で発表)
 「何問正解できますか、だって」「問題、簡単かなあ。」とみんな興味津々。
環境問題コーナーでは、温暖化対策や省エネについてのクイズなど考えさせられる問題がたくさんありました。水と食塩の実験やろうそくの炎を揺らす空気砲など、さすが高学年だなと思わせるものばかりでした。※準備や説明など友達同士で協力し合い、高め合っている5年生を発見しました。


6年生の「エネルギー館」(総合的な学習をもとに発表)
「柔らかいボールが、粉々に割れたのでびっくりしたあ。」 −196度の液化窒素を使った実験では、説明のときからシーンとしていて実験が成功すると驚き声があがりました。その他にも、自転車を使った発電実験や自作アニメーションなどパソコンや機材を上手にこなしている様子を見て、感心しました。また、感動しました。※最高学年として学校をリードしている6年生を発見しました。

 「霧二小を知ろう〜学校へ行こう大作戦〜」は、霧が丘第二小学校の教育活動の実際にふれ、理解を深めていただくとともに「まちとともに歩む学校づくり」を推進するために実施しています。各クラスとも年間指導計画を基に子ども達の様子を考えて、日々わかる授業、楽しい授業を心がけ努力を重ねていますが、今回はその一部の公開となりました。ご覧になった方々はどのような感想をもたれたでしょうか。この後も、人権週間・オープンスクールと計画されています。是非、そちらの方もご参観いただきたいと思います。







                                        平成16年10月29日

      学校通信  11月号

霧 二 だ よ り

                                      横浜市立霧が丘第二小学校
                                     発行者 校長 椿 依






 

                                                椿 依 都 代

 日一日と秋の深まりを感じる今日この頃、校庭の木々も色づき始め、複雑かつ繊細な自然の美しさに感嘆することしばしです。6月号でお知らせしたサツマイモも収穫の時を迎え、28日は2年生といっしょにおいもほりをしました。想像以上の成長ぶりで子どもとともに歓声を上げました。日頃の声かけと雑草取りが功を奏したのでしょうか。まさに実りの秋ですね。ところで、最近こんなニュースを目にしました。日本では、果物を一人あたりが食べる量は思いのほか低く、その原因のひとつに"めんどくさい"があるとのこと。私としては、ほんとうにびっくりで「えっ、そんなことあり?」と思った次第です。

 さて、10月23日(土)、秋晴れのもと、本校の第23回運動会が実施されました。開会式の始まる前、忙しい合間をぬって司会進行を務める6年生に声をかけたところ……、
「霧二小は人数少ないけれど、みんなでがんばろうね。」
「うちの学校の運動会はとても楽しいですよ。」
"自分たちの運動会"という思いがこもった6年生の簡潔な言葉に「きょうは子どもたちがやってくれる!!」と確信しました。そして、思った通り、当日の児童の様子からは前述の"めんどくさい!!"などという言葉が入りこむ余地のないほどいっしょうけんめいさがあふれていました。

 実は、後期になってすぐ練習を再開したものの、前々日までの台風の影響で校庭を使っての全体連練習ができないというジレンマが、職員の中には少なからずあった気がします。しかし、こうした限られた条件の中で、光となったのは児童の知恵と勇気と輝く瞳でした。特に、今年も6年生の活躍に目を瞠るものがありました。前にもお知らせしましたように、本年度の運動会は、児童の主体的な活動と、ふれあい縦割班活動に主眼をおき、演技競技も児童自らの力で創り上げる過程を大切に支援してきました。それは同時にリーダーシップをとる6年生の行動力への期待と希望が大だったわけです。全校演技、全校競技、応援団、委員会、器楽演奏、司会進行等々その務めを見事に果たしてくれたことは観覧された皆様方にもおわかりいただけたのではないでしょうか。それを間近で見て共に活動した5年生に次に引き継がれる。そして、1〜4年生も共にがんばるというよき伝統が脈々と続いていくのですね。これも、練習中の子どもとの会話ですが、
「6年生がいっしょうけんめい取り組んでいてたのもしいね。」
「はい。」5年生がにこにこ笑顔で応答。


 また、一人一人がいっしょうけんめいな場面は随所で見られました。それも、無我夢中という気持ちの中に、何をいっしょうけんめいにやるのかといった目的意識が芽生えていることが見てとれたのが、私の大きな喜びでした。たとえば、1年生の始めのことば「的をねらって…」や徒競走「まっすぐゴールめざして走りぬく」、や全校競技を「楽しく協力し合って競うために必要なルールを守ること」等々、よかったと思います。


 さらに、私だけでなく、参観者皆が興奮したこと、それは、競い合い最後までがんばることのすがすがしさでした。リレー、徒競走、各競技、騎馬戦、そして紅白戦、自分の力を精一杯出して勝負する、真剣な美しさに感動しました。最後の紅白得点発表もワクワク ハラハラ ドキドキ。心地よい緊張感が身体全体に走ったことを、今でも思い出します。「なかよしパワー全開!走れ、とべ、勝利をさけべ!」のスローガン通りの運動会になりました。

 最後に!! 保護者・地域・敬老の皆々様、多くの競技に参加いただき、熱心に楽しく取り組んでくださったこと、心からお礼申し上げます。皆様のがんばりも加わって、人数の少ないということを忘れてしまうほどの盛り上がりだったと思います。またひとつすてきな思い出ができました。

 こうして、運動会を通して、たくさんのことを学び、大きくジャンプできました。次は霧二祭(11/27土)。どんなジャンプを見せてくれることでしょう。ご期待ください。

 同じ、23日の18:00過ぎ、新潟中越地震が起こり、「十万人を超える住民の方々が先の見通しの立たないまま不便な避難生活を強いられており、不眠や健康不安にさらされている」(神奈川新聞)とのこと。台風の被害の復興も遅々としていて、自然の美しさだけでなく、その猛威をあらためて肝に銘じると共に、被災地の皆様方に心よりお見舞い申し上げます。









                                        平成16年10月1日

      学校通信  10月号

霧 二 だ よ り

                                      横浜市立霧が丘第二小学校
                                      発行者 校長 椿 依





          「 繋 ぐ 」          椿 依 都 代

 「○○君またね。」9月9日の霧一・二小の合同クラブの終了後、各校の子どもたちがさよならのあいさつといっしょに交わした言葉。お互いの力を出し合っての試合、そして、共に活動できたことに対しての感謝の言葉等々、とても和やかでさわやかな一時でした。これから第三小とのクラブ交流も続きます。こうした機会を通して、3校の子どもたちの繋がりが深まっていくことを期待したいです。

 9月14日にはふれあいの会がもたれました。20日が敬老の日ということもあって、子どもたちにとっては意義ある活動だったと思います。この日のため、子どもたちは各教科や総合的な学習の授業の中で計画を立て、事前学習を行い当日を迎えました。緊張はしていたものの、自分たちの力で会を進め、また敬老の方々のお話をしっかりお聴きしようとする心意気が伝わってきました。そして、敬老の方々はそれに応えて、ご自分たちの体験談を語ってくださったり、子どもたちから思いや感想を引き出してくださったりして、そこには、たった45分間とはいえゆったりとした、しかも心の通い合う空気が流れていたように思えました。

 反省会での楽しいお話の中で、私はふと両親のことを思い出していました。特に、ずっと忙しくしていた私の子育てを全面的に援助してくれた母のことを!!そこで母の思い出話をちょっと……。
私は(子どもであれば皆そうでしょうが)母の生き方、日常の生活そのものからほんとうに多くのことを学んだ気がします。母はいつも働いていて、また私たち兄姉妹弟にとって恐い存在ではありましたが、けじめとか季節を大事にする人でした。たとえばどんなに忙しくても、子どもの日には子どもと共に、お祭りとかは親戚といっしょに祝い、盆暮れ・お月見・誕生日の設えといったことまでかなりしっかりと行っていたので、行事から季節を感じることも多々ありました。こうしたことは当然、料理にも反映され、食べることが大好きだった私は、台所でウロチョロしては、母のことばとつまみ食いで知らず知らずのうちに味を受け継ぐこととなりました。そのことばというのもリズミカルで歌のようでもあり、今でも時々思い出します。


 先日も「入りぼたもちに明けだんご、中の中日小豆飯」と口ずさみながら、お萩を作っている私がいました。こうして、ごはん炊き(子どものころ、かまどにお釜でした)梅ぼし、煮豆、赤飯,煮しめ、煮魚、おすし……等々覚えることができたわけです。食べる人数とか体調によって味は変化するものの、長年の経験に裏打ちされた適当な匙加減と塩梅がおふくろの味、ひいては生き方の味となって我が家に息づいている気がします。ですから、私の味も次の世代へ伝えていきたいと思うのですが……。
 敬老の方々とのふれあいが、児童の心に豊かに響いてくれることを願っています。ご参加下さいました皆様方、また、お返事をお寄せ下さいました方々、ほんとうにありがとうございました。

 10月8日、前期の終業式です。短い秋休み(10/14始業式)の後、いよいよ後期ステップの時期に突入です。その活動の中心になるのが運動会!!(10/23)。次回は運動会についてまとめてみたいと思います。今後ともご支援ご協力よろしくお願いいたします。





                                        平成16年8月31日

      学校通信  9月号

霧 二 だ よ り

                                      横浜市立霧が丘第二小学校
                                      発行者 校長 椿 依



熱 き 思 い             椿 依 都 代

 夏休みが終わりました。保護者・地域の皆様、お元気でいらっしゃいますか。今年の夏は殊の外暑かったのですが、子どもたちはもちろんのこと教職員も無事9月を迎えることができ、とてもうれしく思います。後半の水泳教室に参加した子どもたちも元気いっぱい!!後期に向けての霧二小の活躍を予感させてくれました。

 さて、今年の夏は気温ばかりでなく、熱い感動が日本国中に湧き上がりました。そう、アテネオリンピック、高校野球、、そして、高校総体……と。特に、オリンピックは4年に一度の祭典なので、少々寝不足の日々の続いた方が多かったのではないでしょうか。そして、それぞれの思いで応援されたことでしょうが、私もそのひとりでした。そこで、「そんなことあたりまえですよ。」といわれるのを覚悟して簡単ではありますが、私の感動をここに記してみたいと思います。なぜなら、誰かに伝えたい分かち合いたいという思いがこみ上げてくるからです。                  
 
 まず、圧倒され、強く脳裏に刻みこまれたのは、挑戦する選手たち一人ひとりの目力(めぢから)でした。試合に勝つという点を見据え、これまで行ってきたあらゆる厳しい試練と練習に支えられた気迫と集中力は身体全体を研ぎ澄まし、テレビ等を通してひしひしと私に伝わってきました。そして、特に圧倒されたのは、目のすごさでした。きっと、スポーツだけでなく、何かのめあてに向かって努力している人もまた然りなんだろうなと思うと、思わず鏡に映る自分を見てしまった私です。
 また、連日報道されたテレビや新聞でのインタビューやコメント(選手、監督、コーチ、関係者の方々)から多くの励ましや勇気をいただいた気がします。メダルを獲得された方はもちろんのこと、そうでない方の言葉の中にも、これまでの生き方と今後に向けての新たな決心が真の言葉となって発せられ、私に「がんばろう」という思いを後押ししてくれているという実感をもつことができました。"努力は人を裏切らない""試練があったから今がある""(勝負は)自分自身にある""実力通り勝つ難しさ""日本の働いている中年の皆さんがおれもやるぞって思ってもらえたら"(いずれもテレビ中継、新聞より)まだまだありました。まさしく生きてはたらく言葉の力です。
 そして、選手を支える多くの人たちの存在の中に厳しさ、温かさ、力強さ、科学力を感じたことです。私の関心はまず指導者に向けられました。ある選手の方の「先生が『あわてず、あせらず、あきらめず』といっていたことをくり返し(心に)刻んでいた」「愛情をもっていっしょうけんめい育ててくれた」等の言葉にこめられたかけがえのない指導者の存在に胸を熱くしたのでした。

 この夏の熱さを追い風とし、学習に、各行事に、めあてをもって一人ひとりの子どもたちが、さらなるパワーアップするよう職員皆で指導を充実させていきたいと思います。ご支援、ご協力よろしくお願いいたします。

         アップ  ステップ!  ジャンプ!

  <追伸> 子どもたちの生活リズムの調整をよろしくお願いいたします。

       


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