学校通信 3月号
横浜市立霧が丘第二小学校 発行者 校長 椿 依都代
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「ザワザワ、サワサワ」というかなりはっきりと聞こえる物音にびっくりして仰ぎ見ると、街路樹から一斉に多くの鳥たちが(何の鳥かはわからなかったのが残念!)飛び立ちました。それは、寒さの中でふと訪れた春の陽光が感じられる日でしたが、私の脳裏に「翔」という言葉を 思い起こさせ、それは霧が丘小学校に翔こうとする霧二小の子どもたちに重なっていきました。 3月18日の統合式・卒業式、そして、4月1日の開校式、いよいよ霧二小という舞台の幕が下りる時が着々と近づいています。増改築工事もほぼ終了し、霧が丘小学校としての校舎の全容もはっきりしてきました。工事を見守ってきた子どもたちにとっては、どんなにかうれしいことでしょう。また、今年一年さまざまな学習活動や行事を通して子どもたちとともにその歴史をふり返ってきました。このことで、霧二小への感謝の気持ちはますます大きくなったといえます。そして、統合する本校に対し、これまで関わってくださった多くの教職員、保護者 、地域の皆様の熱い思いを 私はひしひしと感じています。 昭和57年4月1日、横浜市立霧が丘第二小学校は、児童数209名、学級数7学級、教職員16名の規模でスタートしました。 下記のものは、開校宣言です。
多くの方々の祝福をうけ開校し 霧二小は、三周年目には校章、校歌も制定され、その後、五周年、十周年、二十周年と記念の節目を迎える毎に充実した教育活動が実を結び、よい校風と伝統が築かれ、この宣言にありますように優秀な小学校に成育してきました。 私は、平成15年4月1日に本校に着任いたしました。その時、児童数は161名の小規模校ではありましたが、学校は活気にあふれ、さわやかな風が校庭を吹きぬけて、緑の木々、色とりどりの花が咲きほこっていました。そして、緑の絨毯ともいえる霧芝には小生物が集い、心和む小川やビオトープ等々。まさに光と緑にあふれるすばらしい自然環境に感動したことを今でも思い出します。ですから、平成16年度で子どもたちに一番人気のあった霧芝が増築工事 で残念ながら姿を消したものの、こうしたすばらしい環境が霧が丘小に受け継がれていくことは、大きな喜びといえます。 また、この三年間、子どもたちとともにすばらしい伝統を引き継いでさまざまなことに取り組み、特色ある霧二小をめざして努力してきたことも思い出されます。縦わり班活動を中心としたふれあい教育、積極的に実践した英語活動や情報教育、本物体験の充実や基礎学力の定着への工夫等々、学校一丸となって取り組んだ成果は着々と実を結び、横浜市でも名を 馳せる程です。確実に「心豊かに 自ら計画し実践できる!! 知恵と勇気と輝く瞳!!」という霧二小のめざす子どもの姿に近づいたといえましょう。これからは、子どもたちが身につけたこうした力をぜひ霧が丘小でも発揮し、いっしょになる仲間とともに新しい伝統を築いていってほしいと願わずにはいられません。私は、すばらしい子どもたちと出会うことができ、ともに成長する喜びを味わうことができました。また、すばらしい教職員に恵まれ、理解あるあたたかい保護者地域の皆様に囲まれ、ほんとうに幸せでした。心よりお礼申し上げます。そして、拙い文章ではありましたが私なりに思いや考えを綴った学校だよりにも多くの方から励ましや感想をいただきました。今回で最後になりますが、ご愛読ありがとうございました。皆様のご多幸をお祈りいたします。
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