学校通信 特別号
横浜市立霧が丘第二小学校 発行者 校長 椿 依都代
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寒さが一段と厳しくなってまいりましたが、保護者の皆様には、ますますご健勝にお過ごしのことと存じます。先日行われた霧二祭は、天候にも恵まれ地域や保護者の方々にたくさん参観していただきました。おかげさまで、9月以降のさまざまな教育活動もとても有意義なものとなり、ステップ、ジャンプすることができました。ひとえに皆様方のご支援があったからと深く感謝申し上げます。冬休みまであとわずか、子どもたちとともに楽しく充実した冬休みをお過し下さい。 さて、12月3日(土)には第二回「まちとともに歩む学校づくり懇話会」が開かれました。そこで、その報告をしたいと思います。 <第二回「まちとともに歩む学校づくり懇話会」の報告> 〇実施日 平成17年 12月3日(土) 13時30分〜14時30分 〇会場:霧が丘第二小学校 パソコンルーム 司会:森藤副校長 記録:新開(教務主任) 1.座長挨拶・・霧が丘第二小学校長:椿 依都代 2.懇話会委員の自己紹介・・・・・各委員より 3.懇話会 ア.今年度のこれまでの取り組みについて(資料をもとに説明) ○特色ある教育活動 ◎本年度の基本的な考え方・・校長 ◎英語活動・・横山
・6年生の実践例を説明
◎情報教育・・横山 ・霧が丘小情報教育スタンダードに沿っての学習
◎ふれあい活動の充実・・新開 ・なかよし班活動
・地域とのふれあい ◎基礎的な学力と本物体験・・新開 ・基礎基本の定着 スキル学習、朝読書、読み聞かせの会
・本物体験 車いす・手話・点字体験、稲刈り・田植え体験 大根種まき・収穫体験 茶道・琴体験等 ○子どもが安心して過ごせる学校環境・・副校長
○霧が丘小学校に向けて・・校長 ◎PSY(これまでの教育の枠にとらわれない新しい試みとして) :小中一貫を念頭に置いた教育活動の取り組み ◎新しい教育活動にむけた施設作りになっている。
地域交流室、多目的室 国際理解の教室 ○学校評価
○予算について・・校長 ◎予算案にそって、適正に執行している。 イ.施設利用について・・副校長 4.質疑応答
→・学校としてのコメントは控えたい。
◎学校開放では、子どもたちのあいさつをしっかりと指導している。
→・学校でも心の教育を大事にしている。
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学校通信 12月号
横浜市立霧が丘第二小学校 発行者 校長 椿 依都代
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人権週間によせて" 副校長 森藤 英俊 本校の人権教育目標は、「子どもたちが信頼と思いやりをもって、豊かなかかわりがもてるようにする。」としています。友だちや社会との様々な関わりの体験は、児童一人ひとりが互いの個性を尊重し、違いを認め合うことにつながります。それがまた、より豊かな関わりに発展し、差別を許さない、真の人権意識をもたらすものと考えてこの目標を設定しています。 この目標を具現化するための教育方針として「本物体験」「ふれあい教育」があります。教科書や教科書以外で学習したことを実際の場ではどうなっているのか、体験やふれあいを通してより深く理解していこうというものです。 実際の本物活動としては、愛川ふれあいの村(4・5年)、日光修学旅行(6年)、ふれあい牧場学校(1・2年:子どもの国)、いもの栽培(2年)、大根の栽培(3年)、ふれあいの会(3・4年)、田植え・稲刈り(5年)、人権週間の取組みの福祉体験(全学年)等、年間を通して各学年に応じた計画が立てられています。 さて、今週から人権週間(11月29日〜12月2日)が始まりました。この中で、児童は次のような本物体験活動に取り組みます。 アイマスク体験(1年)では目の不自由な方が、手話体験(2・3年)では耳の不自由な方が、点字体験(4・5年)では点字を指導している方が、車椅子体験(6年)では足が不自由なため車椅子で生活している方が講師として実の場で指導してくださいます。 私は昨年度はじめて話を伺いましたが、講師の先生方はご自分の実体験をもとに話されますので説得力があり、またそれぞれの方がご自分のハンディを乗り越えてとても明るく力強く生活していらっしゃるのを拝見することができ、とても感動したのを覚えています。子どもたちも話を聞きのがすまいと、一生懸命に耳を傾けていましたので、その様子を少し述べてみたいと思います。 ○アイマスク体験では、四人のPTAサポーターの方にお手伝いしていただきながら体験しました。二階の多目的室から自分達の教室まで目隠しをしたままひとりで戻ってみましたが、実際に廊下を歩くときは"見えない"という恐怖心からうまく歩くことができませんでした。実際に目が不自由な方は本当に大変だなと思いました。また、点字カードを人差し指で触ってみたり、数をかぞえたりして普段ではできない体験をしました。 ○手話体験では、手話をする方とそれを通訳する方お二人が協力し合って進めてくださいました。指や腕を巧みに使って、「おはよう」「こんにちは」等のあいさつや「父・母・兄・姉・弟・妹」など家族を表す言葉の手話を教えていただきました。また、視聴覚障害をもった方への接し方などていねいに教えてくださいました。授業が終わった後、早速手話を使って会話をする子供達をみて、関心の深さを知りました。 ○点字体験では、点字機と点筆を使って点字の作り方を教わりました。一人ひとりが一生懸命ひらがなを練習し、できた点字を触ってなぞりました。やはりなぞっただけではどんな文字なのかわからず、しきりに首をかしげていました。点字機には、さいころの「6の目」のように六つの穴があって、穴のあけ方によって文字が決まります。各自が自分の名前を作ったりして貴重な体験をしました。 このような本校の本物福祉体験は、継続の大切さを重視し、卒業までに四つの体験ができるようになっています。1年生からの積み重ねが生かされ、6年生の真剣な態度へとつながっていると思います。本物実体験から互いの個性を認め合い、助け合い、支え合っていく心が育ってくることを願っています。 先日卒業生が、十日市場駅で車椅子の人に出会いました。段差のあるところで困っていたので、「何かお手伝いすることはありませんか。」と声をかけた後、車椅子を押してあげたそうです。その話を聞いて、とてもすがすがしい気持になりました。 |