1114日(土)に67TRY&ACT企業講座が行われました。SDGsの達成に向けて取り組んでいる7つの企業・団体にお越しいただき、講座をおこなっていただきました。それぞれの企業の研修内容とその様子をご紹介します。

1.花王株式会社

前半は花王グループで取り組んでいるESGの活動についてご講演いただき、後半は「日々の暮らしの中で社会や環境にやさしいことは何ができるのか」というテーマでグループディスカッション・発表を行いました。身近なSDGsの活動や、花王製品に対しての要望や意見を発表していました。また、環境へ配慮された商品は、企業努力だけでなく、消費者である私たちが使用方法を守ることで相乗効果がうまれることを学んでいました。  

 

2.株式会社Criacao(クリアソン)

ブラインドサッカーを通して、SDGsや働くとはどういうことかを体感できるプログラムでした。SDGsのゴールに向かうためにはまず起点は自分であるということ、働くことは人にありがとうと言われることをお話しいただき、ブラインドサッカーでもプレイヤーと補助者の信頼関係やコミュニケーションが非常に大切であるということを実践を通して学習していきました。 自分にとっての当たり前は、他人にとってそうでないかもしれない。ブラインド経験の中で「少し横」はどのくらいがその人にとっての少しなのか、また横は「右横」なのか「左横」なのかどうか。「相手を思いやる視点をもつこと」を改めて感じられる時間でした。

 

3.大東建託株式会社

 “社会課題を解決する「賃貸住宅」とは?”というテーマで講義をしていただきました。〈住宅〉を通じた社会貢献の取り組み例や、四名の講師皆様のキャリアパスについてお話いただき、最後は「ミニ賃貸住宅コンペin南高」と題してSDGsに即した社会課題を解決する住宅アイデアを競い、白熱したワークショップとなりました。

 

4.株式会社日立製作所

 SDGs達成のため日立の強みであるIoT技術を駆使して取り組んでいる事例をご紹介いただきました。また、SDGs課題を、日立の技術を使ってどのように解決することができるかグループディスカッションを行い、班で発表しました。

 

5.凸版印刷株式会社

 はじめに、企業の紹介やSDGsについてどのように活動しているのかを講義してくださいました。その後、グループで生徒たちが行っているSDGsの達成に向けた行動と、その行動をするきっかけについてディスカッションを行いました。最後に、SDGsを知っているのに行動を起こさない人に対して行動しようと思わせるメッセージを『15CM』にして作ってみよう、というワークショップを実施しました。模造紙に、伝えたい相手やメッセージ、4コマの絵コンテと各コマの説明を記入し、最後にそれぞれのグループが作ったCMのプレゼンを行いました。

 

6.ミートフリーマンデーオールジャパン

 ベジについての講義をしていただきました。ベジの考え方が生まれた背景に始まり、環境やビジネス、政治との関係性、国内外で行われている取り組み、今後の課題など、多岐にわたる内容でした。地球規模の問題に対しても、身近な「食」という観点から今すぐにアプローチできる、というメッセージが印象的でした。

 

7.ライオン株式会社

 企業としてのpurpose(存在意義)、脱炭素社会と循環型社会の実現に向けた環境への取り組みのお話をいただいた後、まずSDGsを今の自分の目線でとらえ個人の価値観を共有しました。さらに2030年、26歳になり企業で働く自分の目線で環境問題とどう向き合うか、どのような行動ができるかをグループでまとめ、「一人(一企業)でもできること」「パートナーシップを大切に(他社とも協力して)実現したいこと」など様々な事業を提案しました。

 

 

SDGs達成のための目的にとどまらず、企業人としての生き方や職業観など、キャリアについて考える機会にもなりました。