|
1.研究テーマ
|
心豊かにたくましく生きる力を育む健康教育の推進
〜主体的に健康づくりに取り組む児童の育成を目指して〜 |
| 2.設定理由 |
これまで養護研究会では、子どもたちが生涯にわたって健康で安全な生活を送ることができるよう、必要な情報を自ら収集し、適切な意思決定や行動選択を行うことができる力を育むことを目指して研究を進めてきた。
学習指導要領では、「社会に開かれた教育課程」のもと、「主体的・対話的で深い学び」を実現し、一人ひとりの資質・能力を伸ばすことが求められている。子どもにとって価値のある健康教育は何か、必要とされているものを見極め、教育課程との関連を今まで以上に意識していく必要がある。
また、AIの開発は日進月歩で進み、これまでにない速さで社会情勢が変化し多様化が進んでいる。
同時に子どもたちが抱える課題も、貧困、児童虐待やヤングケアラー等の問題、不登校やいじめの問題、オンラインゲームやネット依存、SNS等による問題行動や、アレルギー疾患の増加、体力の低下、長期にわたる感染症予防に伴う免疫力の低下、セクシャリティに関する問題、性の逸脱行動、市販薬のオーバードーズを含む薬物乱用等、年を追うごとに多様化している。
また、ウイルス感染症や自然災害に対する危機管理や防災教育の必要性も高まっている。
GIGAスクール構想により1人1台端末環境整備が進み、端末の活用が急速に進んでいる。一方で経験年数 25 年以上の養護教諭の割合が減り、10年以下の養護教諭が全体の5割を超える中、教育活動の質を向上させるために、
それぞれのキャリアステージに応じて、専門性を磨き続ける必要がある。
今後人材育成を図り、研究を推進する会員の世代交代を進めていく必要があり、本研究会の役割は、ますます重要になってくる。
このように多様で予測困難な課題に向き合うとき、子どもたちが自立した人間として、様々な情報や出来事を受け止め、主体的に判断しながら、他者と一緒に生き、課題を解決していく力を育むことが重要である。そこで研究テーマを「心豊かにたくましく生きる力を育む健康教育の推進」とし、サブテーマを「主体的に健康づくりに取り組む児童の育成をめざして」と設定した。 |
| 3.研究の視点 |
(1)健康・安全に関する基礎基本の習得および活用力の育成
(2)主体的に学び、考え、判断し、他者とともに行動する子の育成
(3)自他のからだやいのちを尊重する心の育成
(4)学校保健に関する校内、家庭、地域及び関係諸機関との連携 |
| 4.内容 |
(1)各区における研究
(2)健康教育専門部会における研究
(3)実践を基にした第二次研究大会
(4)全市一斉授業研究会
(5)不登校・保健室登校児童に関する実態調査
(6)小養研だよりの発行
(7)ハマアップ・ホームページ等を活用した情報共有、情報発信 |