【執務の見なおしを通してのスキルアップ】
保健室では養護教諭個々の判断で生徒に対応する場合が多く、緊急の判断を必要とする救急処置には専門職として十分な資質が必要とされる。今、高等学校養護教諭研究会では、各々が行っている処置を見直しながら、より適切な応急処置について考え、養護教諭一人ひとりのスキルアップをめざすこととした。
また、高等学校の複数配置が増えてきた中で、それぞれの養護教諭が共通認識を持って執務に臨むために、基本となる方針の検討をこの研究の中で行っていきたい。
研究内容
令和6・7年度
初任者研修の校内研修における養護教諭の枠割
養護教諭は、初任者研修の校内研修(以下初任者校内研修とする)として「学校保健安全」に関する研修内容について
検討し、計画・実施する役割を担っている。そこで、より良い初任者校内研修を実施するために研修内容をまとめ、資料を作成する。
@初任者校内研修についてのアンケート調査・使用資料の提供依頼
Aアンケート調査結果・提供された資料の集約
B研究会への提示資料作成
過去の研究
令和4・5年度
保健室における情報処理の効率化を目指して
〜保健室データ管理システム化〜
多様化する養護教諭の執務の効率化を図る目的で、「保健室来室記録」「保健日誌」「保健室利用状況」をリンクさせた保健室データ管理システムを構築する。
@ 各校で使用している「保健室来室記録」「保健日誌」の項目調査
A 各校共通で利用できる、データ管理システムの構築
B 使用マニュアルの作成
令和2・3年度
(5)その他
保健室における情報処理の効率化を目指す
〜健康診断データ管理システムの改良〜
横浜市高等学校養護教諭研究会研究委員会では、平成28年度から健康診断データ管理システムの構築に取り組んできた。研究当初の健康診断結果通知システムと一体化させ、「健康診断データ管理システム」としてまとめた。本システムは市立高等学校の保健室の執務に大きな全身をもたらした。完全ではないが、各校での独自の入力内容にも対応可能で、また詳細なマニュアルを作成することで市立高等校の全養護教諭が使用できるシステムとなった。これまでに何度もテストを繰り返し、アンケート調査から少しずつ改良を加えたことで、今年度で一定の完成となった。
@ 健康診断データ管理システムの利用状況調査
A 令和元年度版のシステムの疑問点やマニュアルの不明点・疑問点の調査
B 調査から判明した箇所についてより分かりやすいマニュアルへの変更
C 健康診断データ管理システムの完成版とマニュアルの完成版について記録媒体に入れ、各市立高等学校へ配布