横浜市の学校事務職員の1年を紹介します。注)事務職員の職務は、学校規模の違いや校内の役割分担によって異なる場合があります。ここに紹介するのはその一例です。また、製作年の関係で、一部、現在の実務内容と異なる箇所があります。

4月(着任式・入学式・始業式・離任式)

学校へようこそ
新年度が始まります。
4月1日から入学式までの数日間は、学校事務の様々な書類の手続きと学校全体での入学式・始業式の準備を並行して行う1年で最も忙しい時期の一つです。

学校事務職員の仕事の中に、新しい職員を迎えるための事務手続きがあります。書類が多いうえに提出期限が短いものも多々あり、締め切りと向き合う日々が続きます。
また、各保護者に就学援助の申請書を配布したり、5月に開かれる予算委員会に向けて物品の購入希望を募ったりと、様々な業務・準備に追われる慌ただしい時期です。


 
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5月(遠足・運動会・体育祭・予算委員会)

挨拶・返事・スーピタ
4月に保護者から提出された就学援助申請書を取りまとめて教育委員会へ提出します。書類不備があれば保護者と連絡を取り訂正を依頼します。
予算運営については、全職員からの予算要求を取りまとめた後、学校配当予算の執行方針を策定し予算案を作成します。予算案を基にして1年間の学校配当予算執行内容を決める「予算委員会」は、学校事務職員が中心となってすすめます。
春に運動会・体育祭がある学校では、体育関係の物品発注や放送機器の点検・修理を職員と協力して進めていきます。
6月からは学校のプール授業が始まるため、職員総出で清掃します。清掃中に見つかった修繕箇所は授業に間に合うよう、すぐに補修しないといけません。


 
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6月(宿泊体験・プール開き)

やさしい子
子どもたちは宿泊体験や社会科見学等の校外活動に出かけたり、総合学習に本格的に取り組んだりと、教育活動がますます充実する6月です。中学校では前期中間試験が始まり、新1年生は初めての定期試験に臨みます。
学校事務職員は5月の予算委員会を受けて、今年度使う教材の発注・納品・各担当者への引き渡しを始めます。納品時には事務職員や副校長が検査員として正しく納品されているか確認をします。物品の納品確認後、納入業者から請求書を受け取り、すみやかに支払いの手続きを進めます。


また、毎年この時期に、学校全体の詳細な施設点検を行います。点検表と記録用のカメラを持ちながら、普段気付かないような箇所もしっかりと点検します。危険な箇所や修繕が必要な箇所は教育委員会に報告し、修繕を検討していきます。


 

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