Diary【2026.4-】
本校職員による日記形式のブログで、本校の活動の様子を写真付きで紹介していきます。
更新状況は新着情報に表示されますので、ぜひご覧ください。
【サタデーサイエンス 浅島誠先生】
令和7年度最後のサタデーサイエンスは、本校常任スーパーアドバイザーの浅島誠先生による特別講演でした。浅島先生には1年次1学期放課後の「浅島サロン」以来、本校の生徒の成長を見守っていただいています。
浅島先生は発生生物学がご専門で、講義の中ではアクチビンという受精卵の成長を促進する物質の存在を確認するまでの様々なエピソードの他、先制医療や最先端医薬にも触れてお話しいただきました。アクチビンを発見した際のお話の中で、「存在はするが特定することが不可能な物質について研究するなら、一生をかけてやるくらいの覚悟がないと」という言葉が強く印象に残った生徒も多くいました。
ご講演最後の「大志を抱き、タフな人になれ。自分で努力して自分を大きく育てろ。取組に対してあきらめるな。」「自然を知り、生き物のナチュラルヒストリーに学び、ヒトを知り、愛す。」というメッセージは、生徒たちの心に深く届いたようです。
科学と倫理の分野において、より深い研究や考察が必要であることを熱弁くださった浅島先生の情熱、熱意にあふれたご講演は、4月からSLⅡで個人研究テーマを設定する生徒たちにとって大きな指針となりました。講演後の質疑応答にも丁寧に、誠実に応じてくださり、高校1年次生にとって有意義な2時間となりました。

【2025年度YSF-SDGs】
3月19日(木)に、2025年度のYSF-SDGsが開催されました。YSF-SDGsは、次の三点を目的としています。
- 横浜SGH国内研修など、本校が今年度実施したSDGsに関連するプログラムでの学びの成果を生徒全員で共有する。
- 課題解決に取り組んでいる方々の講話やワークショップ等を通して、グローバルな課題について理解を深め、解決への意識を高める。
③ サイエンスの力を活用した課題解決への取組について意見を共有する。
今年度は、18の企業やNPOの方々にご来校いただき、22の分科会を開催しました。参加した生徒の感想は次の通りです。
【参加分科会:USRA(Universities Space Research Association)】
地球温暖化について学者でも間違った認識をしているぐらい難しい問題であり、それを解決するためには客観的に正しい事実を知る必要があり、それをするために人工惑星を使って宇宙から地球のデータをより正確に多角的に得られるようにしているということが分かった。
【参加分科会:IFAD(国際農業開発基金)】
国際問題や国連の専門機関がどのような活動を行っているかが知ることができた。ま
た、国連とパートナーシップを結んでいる活動団体として、高校生や大学生でも参加でき
るものがあると知って、とても興味を持った。
【参加分科会:UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)】
難民に対する間違った認識に基づいた情報発信をしていることが多くあるので、例えば移民と難民の違いや、国内避難民や無国籍者の存在について正しい情報を伝えることで、社会全体で難民の問題の解決に向かうのではと思いました。
ご来校したみなさまからは、「例年参加させていただいていますが、毎年鋭い質問をいただき生徒様の鋭い着眼点に驚かされています。私たちにとっても良い刺激となっています。」「今、最も必要なSDGsの項目および、ウェルビーイング授業を総合して4人の在留外国人と共に授業を展開しました。過去実施した授業と比較して、学生の関心度と熱心さが一番高く、私たちとしても「平和」を軸に構成して良かったと振り返ることができる内容でした。」といったご感想をいただきました。
生徒にとっては、普段学習している内容が社会でどのように生かされているのかを具体的に学ぶ時間となりました。ご来校いただいたみなさまからも上記のようなご感想をいただき、充実した1日となりました。

【森林学会高校生ポスター発表に参加してきました。】
つくば国際会議場で開催された森林学会高校生ポスター発表に、本校2年次生の齋藤さんが参加しました。
齋藤さんは「キノコのひだはカビの成長を阻害するか」という題目で研究発表を行いました。
本研究は、ブナシメジをPDA培地上で培養した際、部位によって生育する菌が異なることに着目したことから始まりました。この観察結果から、ブナシメジの「ひだ」にはカビの成長を抑制する働きがあるのではないかと考え、検証を行いました。さらに、マツカサキノコに含まれるストロビルリン系物質が他の菌の成長を阻害することが知られていることから、同じ木材腐朽菌であるブナシメジにも類似の物質が存在する可能性についても検討しました。
実験では、青カビ・ブナシメジ・シイタケを培地上で対峙培養し、それぞれの関係性を観察しました。その結果、ブナシメジは青カビと拮抗する様子が見られ、菌糸同士が接触することで伸長方向が変化する可能性が示唆されました。また、シイタケとブナシメジの間には菌糸の間隔(ギャップ)が見られ、互いに影響を及ぼし合っていることが考えられました。
さらに、ブナシメジと接したシイタケの菌糸が茶色く変色する現象も観察されました。このことから、ブナシメジが他の菌の成長を抑制する物質を持ち、それがシイタケの菌糸の変化に関与している可能性についても考察が行われました。
これらの結果を踏まえ、ブナシメジはストロビルリン系物質と類似した働きを持つ物質を有している可能性があるとまとめられました。
発表当日は、自信を持って堂々と発表する姿が印象的でした。多くの研究者や高校生に研究内容を聞いていただき、さまざまな視点からアドバイスを受けることで、今後の研究の方向性についても大きなヒントを得ることができたようです。
本人も「とても楽しく、大きな学びになった。さらに研究を深めていきたい」と話しており、今後のさらなる活躍が期待されます。

【カナダの姉妹校が来日し、本校で学校体験を行いました】
本校はカナダのバンクーバー市にあるDavid Thompson Secondary Schoolと姉妹校提携を結び、相互に学校を訪問する交流プログラムを実施しています。3月17日~21日まで同校の生徒と教員が来日し、本校での様々な交流プログラムに参加しました。
3月17日(火)
【午前】スポーツ大会
午前中はスポーツ大会を行いました。新たな試みとして「モルック」を姉妹校の生徒と一緒に楽しみました。大会の運営は、YSFHの体育祭実行委員が中心となり、姉妹校の生徒と協力しながら進めました。モルックはフィンランド生まれのアウトドア競技で、木製のピンを倒して得点を競うシンプルなゲームです。ボウリング、ダーツ、カーリングの要素をあわせ持つため親しみやすく、生徒たちは短時間でルールを把握して意欲的に参加していました。競技が始まると、ルールを確認し合いながら英語で積極的にコミュニケーションを取る姿が多く見られました。得点計算やピンの配置換えも自然と役割分担をしながらスムーズに進み、協働してゲームを楽しむ様子が印象的でした。

(モルックをする様子)
【午後】Welcome Party
午後は国際交流委員会が主体となりWelcome Partyを企画、運営しました。委員の生徒たちは、事前に綿密な準備を重ね、スムーズな受け入れができるよう体制を整えていました。さまざまなゲームを通した交流によって、生徒同士の距離がさらに縮まり、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。

(Welcome Partyの様子)
3月18日(水)
【午後】天文部による部活動体験&コンストラクションチャレンジ
この日は午後を中心に交流を行いました。最初に天文部が部活動体験を実施し、望遠鏡や手作りプラネタリウムについて説明しながら交流しました。続いて、コンストラクションチャレンジに取り組みました。この活動は、将来的に海外で研究に携わる機会を想定して行っており、YSFHと姉妹校双方の生徒が英語で意見を交わしながら真剣に取り組んでいました。

(コンストラクションチャレンジで真剣に話し合う様子)
3月19日(木)
【午前】YSF-SDGs
午前はYSF-SDGsを参観し、SDGsの課題について共に考える時間となりました。特にカナダのブースでは、姉妹校を訪問した生徒が中心となって多様性に関する発表を行いました。プレゼンテーション後は簡単なゲーム行い、更に交流が深まりました。「カナダが人種のモザイクと呼ばれる理由」を考える有意義な機会となりました。

(YSF-SDGs中に意見交換する様子)
【午後】部活動体験(剣道部・茶道部)/中学生によるスクールツアー
午後は剣道部と茶道部が体験活動を主催しました。剣道部では、竹刀の構え方から振り方まで丁寧に説明し、最後に模範試合を披露しました。姉妹校の生徒は熱心に耳を傾け、興味深そうに見学していました。茶道部では、抹茶をいただいたあと、姉妹校の生徒自身が茶をたてる体験に挑戦しました。初めての日本文化に触れ、楽しみながら学ぶ姿が印象的でした。その後、中学生が案内を担当してスクールツアーを実施しました。初めは緊張していた様子でしたが、授業で学んだ表現を実際に使えたことに喜びを感じ、自信につながったようです。
(剣道部体験)

(茶道部体験)

(スクールツアー)
3月20日(金)
【全日】 鎌倉散策
この日は一日かけて鎌倉を巡りました。鎌倉駅に集合した後、まず銭洗弁天を訪れ、縁起を担ぎながら銭を清めました。続いて、近年人気の佐助稲荷神社へ向かい、鮮やかな朱色の鳥居を背景に写真撮影を満喫しました。その後は鎌倉駅周辺へ戻り、小町通りを班に分かれて歩き、店をのぞいたり食べ歩きをしたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。

(鎌倉での集合写真)
3月21日(土)
【全日】 みなとみらい・中華街散策
最終日は、みなとみらいと中華街を班ごとに計画を立てて巡りました。姉妹校の生徒を案内しながら街を歩く中で、自然と会話が弾み、互いの距離がぐっと縮まっていきました。一日を通して多くの交流が生まれ、別れ際には名残惜しさを感じる姿が見られました。

(桜木町での集合写真)
生徒達のアンケートによると、今回の受け入れでは、積極的に話しかける姿勢の大切さを多くの生徒が実感していたようです。初日は緊張で声をかけられなかったり、会話が続かなかったりする場面もありましたが、鎌倉散策などの活動を通して徐々に会話が弾むようになり、「完璧な英語でなくても、伝えようとする気持ちがあれば通じる」という気づきが広がりました。また、DT生から日本文化について質問される中で、自分自身が日本の文化を十分に説明できないことに気づき、母国理解の必要性を感じたという声も多く聞かれました。さらに、活動全体を支えてくれた仲間や大人への感謝の言葉も多く、「一人では難しい場面も、周りのサポートで乗り越えることができた」というコメントが多数寄せられました。今回の受け入れを通して、生徒たちは “おもてなし” だけでなく、異文化の中で自分から動く力を身につけ、大きな成長を遂げたことが感じられます。
