~ガラスのうさぎ像 建立36年 平和への想い 千羽鶴にたくして~

 太平洋戦争終結直前の昭和20年8月5日、二宮駅周辺は艦載機P51の機銃掃射を受け 幾人かの尊い生命がその犠牲となりました。この時目の前で父を失った12歳の少女が その悲しみを乗り越え けなげに生き抜く姿を描いた戦争体験記「ガラスのうさぎ」は国民の心に深い感動を呼び起こし 戦争の悲惨さを強く印象づけました。

 この像は私たち二宮町民が 平和の尊さを後世に伝えるためにまた少女を優しく励ました人たちの友情をたたえるために 多くの方々のご協力をいただき 建てたものです。少女が胸に抱えているのは父の形見となったガラスのうさぎです。 ここに平和と友情よ永遠に

  昭和56年8月5日        

                                「ガラスのうさぎ」像 記念碑文

 

 「ガラスのうさぎ」像建立30周年を記念して始まった千羽鶴を飾ろう に今年も富士見台小学校は参加させていただけました。今年は10万2千羽あまり集まったそうです。今日「第26回ガラスのうさぎ像平和と友情のつどい」に参加してきました。たくさんの千羽鶴はみなさんが 平和への想いを一羽の鶴にたくして折ったものです。子どもたちも一羽一羽 ていねいにおりました。それらが飾られているのを見て嬉しくなりました。さらに会場への途中、バス乗り場にもタクシー乗り場、パン屋さん、洋品店、八百屋さんなどなどにもたくさんの鶴が飾られていました。「千羽鶴を飾ろうに参加したものです」と簡単に自己紹介して 写真を撮らせていただこうと八百屋さんに声をかけると、「参加していただいてありがとうございました。」とお礼をいわれてしまい、みなさんがガラスのうさぎ像を大切にされていることが伝わりました。

 「平和と友情のつどい」でのあいさつで、「・・・戦争をしないために、悲惨な戦争の記憶を風化させないで、伝えていきたい」と話されていました。また高木敏子さんからのメッセージが読まれました。「戦争を起こそうとするのは、人の心です。戦争を起こさせないとするのも人の心です。戦争をしない心を 二宮から神奈川→全県→世界に拡げていきましょう。 高木敏子」

 二宮中学校生徒の吹奏楽、一色小学校児童の合唱、全体合唱「ガラスのうさぎ」アニメーション「つるにのって~とも

子の冒険~」がありました。二宮町のみなさんと平和について考えることが出来ました。