バックナンバー【2019.1~3】
第130回日本森林学会大会
3月22日(金)、第130回日本森林学会大会「第6回高校生ポスター発表」が新潟コンベンションセンターにて行われ、本校から代表生徒6名が参加しました。全国から23校、31件の発表が活発に行われました。生徒たちは専門分野の大学教授や研究者、またOBの先輩等の方々から多くの助言を頂くことができ、とても貴重な経験となりました。
OBの先輩からのアドバイス ヒノキ科植物の葉の構造について発表
第66回日本生態学会大会
3月17日(日)、第66回日本生態学会大会において高校生研究ポスター発表会が神戸国際展示場にて行われました。本校からは2年次生3名がポスター発表で参加しました。発表では学会本大会に参加している大学院生や研究者と研究を通じて交流が深められ、また多くの質問や助言をいただき、今後の研究について参考となりました。審査の結果、「茎寄生植物スナヅルの生き残りのための工夫」をテーマに発表した古谷優樹さんが、審査員特別賞を受賞しました。
ポスター発表会場 審査員特別賞を受賞
平成30年度修了式
3月25日(月)に、平成30年度修了式を行いました。
1年間の締めくくりとして、栗原校長より「他人を思いやることの大切さ」についてお話がありました。来年度は高校、附属中ともに新入生が入学すると、ついに6学年全てが揃います。新しい仲間を迎える際にも、「他人を思いやる気持ち」を大切にしてほしいというメッセージでした。なお、初任者として着任して7年間本校に勤めていた小宮啓輔先生が今年度限りで退職することとなり、離任式も行いました。お別れと感謝の意を込めて校歌を歌い閉式となりました。
昨年の4月に創立10周年を迎えた本校は、多くの方々に支えられこの1年を終えることができました。栗原校長の言葉を胸に、生徒と職員一丸となって歩んでいきます。来年度も応援とご協力をよろしくお願いいたします。
第15回日本物理学会Jr.セッション
3月17日(日)に九州大学(伊都キャンパス)にて第15回日本物理学会Jr.セッションが行われました。Jr.セッションとは、学会において書類審査から選出されて研究を発表する貴重な機会です。本校は,4つの研究が選ばれてポスター発表を行いました。
発表後には講演があり,テーマ「ミクロの世界の3体・4体問題への誘い」九州大学理学研究院物理学部門 肥山詠美子先生によるものでした。
80の発表件数の中、本校代表の2年次生 岸本昂大さんは、審査員特別賞を受賞することができました。
発表を通じて他校の高校生や中学生,大学の先生方から様々な視点から質問や助言をいただき,自分の研究を多面的・多角的に見つめることにつながりました。また,様々な立場の方に自分の研究を伝えることにより,伝える力を高められる素晴らしい機会となりました。講演においては,学校で学ぶことができない物理の世界を知るよい経験となり,自分の研究・将来の道を考えさせられた時間でした。
審査員特別賞 「ヨーヨーに個性をもたらす要素とは」 2年次 岸本昂大
発表風景1 発表風景2 発表風景3
サイエンス教室 「プログラミング」
3月17日(日)、サイエンス教室「プログラミング教室」が行われました。参加者は近隣の小・中学生23名で、運営はロボット探究部によって行われました。
参加者は一からロボットの組み立て、プログラミングを行い、まっすぐ走るロボット・超音波センサーで壁を回避するロボット、光センサーで黒いラインに沿って進むロボットという3段階のミッションを本校生徒と一緒に挑戦しました。みんな熱心に取り組み、自分のロボットがゴールした時には大喜びでした。今回の教室を通してロボットやプログラミングの楽しさを知ってもらえれば幸いです。
日本天文学会 第21回ジュニアセッション
3月17日(日)、日本天文学会第21回ジュニアセッションが法政大学で行われました。このジュニアセッションとは、日本天文学会会期中に行われる、高校生の天文分野に関する研究発表会のことです。本校からは、天文部やサイエンスリテラシーIIで天文学を研究している生徒が発表を行いました。ポスターセッションでは、多くの高校生や研究者に対してプレゼンをすることができ、特に研究者からは専門的な助言を受けることができました。また口頭セッションにおいても、堂々とした発表が行えました。今後の研究の発展につながる有意義な学会でした。次年度は筑波大学で行われる予定です。
(発表タイトル、発表者)
「Gamma Cassiopeiaの光度変化とスペクトルの関係」
1-1 神澤 英寿1-3、神本紅愛、1-5 森村 瑞穂
2-2伊藤 蒼、内田 舜也、2-5 正木 青空、2-6 山﨑 夏奈
「地球照のスペクトルを用いたブルーシフトの捕捉-宇宙から眺める地球の大地-」
2-1吉野 礼珠、2-3 伊藤乃愛
「食連星 β Lyr の分光観測」
2-1吉野 礼珠
「月が吸収する太陽光の解析~スペクトルを比較して~」
附属中2-1田中 鉄兵、寺地 港
サタデーサイエンス
3月16日(土)今年度最後のサタデーサイエンスでは、スーパーアドバイザーの浅島誠先生の講演をいただきました。
テーマ:「次世代を担う皆さんへ 科学と社会」と題して、これからの時代を担う本校生徒に、次のようなお言葉をいただきました。
・日本が今抱えている課題、例えば少子化・高齢化社会の対応や、子どもの理科離れ、人口の都市への集中と地域の過疎化など、多くの問題に立ち向かってほしい。
・これを解決すると国内外から信頼される。
・そのために人格と体力をもって教養のある人に成長してほしい。
・魅力ある人間力を身につける努力をすることが大事である。
今後、生徒は知識や教養のある豊かな人間になるため、努力を重ねていくと思います。
高校生天体観測ネットワーク(Astro-HS)2019全国フォーラム
3月16日(土)の午後、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、Astro-HS 2019全国フォーラムが行われました。このイベントは、毎年開催される日本天文学会ジュニアセッションにあわせて行われ、ジュニアセッションで発表する全国の高校生が集まり、交流するイベントです。本校からは、3/17(日)のジュニアセッションには、天文部員9名が参加し、発表に臨みました。
昨年度の火星大接近に伴い、幕張で行われた参加者およそ5,000人の火星観測会の報告から始まり、各校によるスライドを使ったユニークな学校紹介(1分間)、グループワーク(テーマは今後のAstro-HSで行いたいこと)など、充実したプログラムで、全国の高校の天文部と交流することができました。また、顧問同士でも有意義な情報交換ができました。
今回の経験をしっかり持ち帰り、神奈川県の天文学の発展にも貢献していきたいと思います。
The Yokohama Science Frontier Forum for International Research in Science and Technology(ysfFIRST)2019
3月15日(金)の午後、本校主催の科学フォーラム「ysfFIRST2019」が行われました。このイベントは、国内・外から参加校をお招きして、優れた研究内容を国際的に発表する場となっており(残念ながら、今回は海外からの参加校は日程が合わず0でした)、会の運営はサイエンス委員の生徒が行いました。発表はポスター形式で行われ、全体の発表件数は44件、そのうち本校からはSLⅡで優れた成果を上げた生徒18名が発表を行いました。また、部活動や有志団体によるワークショップや、アメリカ研修に行った生徒の成果発表も行われました。
ポスター会場では、質の高い発表が多くあり、研究者の方も巻き込んだ熱心な議論が繰り広げられていました。ワークショップではロボット、岩石、数学などをテーマとした様々な企画があり、全て楽しめるものでした。
運営に携わったサイエンス委員、発表してくださった皆様、ありがとうございました。来年度もご参加をお待ちしております。
SGH課題研究発表会
3月15日(金)に校内で全校生徒参加によるSGH課題研究発表会を開催しました。
SGH課題研究発表会は、本校におけるSGHとしての1年間の活動を全校生徒で共有するとともに、現在地球規模で起きている問題や、それらの問題と自分たちとのつながりについて、生徒同士で理解を深めることを目的に毎年この時期に開催しています。
全体会では使用言語を英語とし、NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの福井 雄一さんからのオープニングメッセージの後、「グローバルスタディーズⅡ」「SGHオーストラリアイマージョン実習」「SGHベトナム環境問題実地調査」「SGHマレーシア熱帯林調査」「グローバルスタディーズ特別講座」の5つのテーマについて参加生徒から報告がありました。
後半の分科会では生徒全員が事前に希望した18の分科会に分かれ、「地球環境」、「熱帯林保護と経済成長」、「外来生物」、「途上国におけるごみ処理問題」、「通貨のこれから」、「教育の経済格差」、「こども食堂」などのテーマについてグループディスカッションを行いました。附属中生や横浜市国際学生会館の留学生も加わり、共に議論を深めた他、全体会にも参加していただいたフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの福井雄一さんにもワークショップを設定していただきました。
サタデーサイエンス特別編 京三製作所 インターンシップ体験&工場見学
3月14日(木)鶴見区にある株式会社京三製作所本社において、サタデーサイエンス特別編として、科学技術顧問である株式会社京三製作所様によるインターンシップ体験&工場見学を実施いたしました。
講座構成としては、京三製作所様が就職活動をしている大学生に対して実施したインターンシップのミニ体験と、工場を見学させていただくというものでした。株式会社京三製作所は、鶴見区に本社がある事業会社で、鉄道信号やそのシステム、信号機、駅のホーム安全設備、交通管理システムといった、我々の身近にある数多くの製品やシステムを手掛ける、昨年度に100周年を迎えた日本を代表するものづくり企業です。
〇インターンシップ体験
京三製作所が開発している継電連動装置(信号リレー)を、実際に触って動かし、その動きや仕組みを言語化して他者に説明する、というワークを行いました。今回は2年次が昨年度のサイエンスリテラシーⅠで一度触ったことがあり、2年次が中心となって1、3年次に仕組みを説明しておりました。初めてリレー装置を触る1、3年次は、興味津々で装置を動かしており、その簡単なようで奥が深い装置の仕組みに惹かれておりました。その後、京三製作所の取り組みや、鉄号信号システムについての説明を、京三製作所フェローの島添敏之様より解説をして頂きました。テレビ番組で特集された際のお話や、身近にある鉄道に活用されているシステムの話などに、非常に熱心に聞き入る姿が見られました。
〇工場見学
工場見学では、鉄道信号システムの運行管理装置と継電連動装置を実際にシミュレーションで制御させていただいたり、製作中の製品を間近に見せていただいたりしました。京三製作所の製品は、駅や道路で見かけるような身近にある物が多く、それらの製作過程を垣間見ることができたのは、非常に貴重な体験となりました。
また最後には、会社オフィスに展示されている、昔の鉄道運行管理システムや信号、現在使用されているホーム安全設備、模型列車を制御して体験できる鉄道運行管理システムを、社員の方々にご丁寧に解説していただきながら触れることができました。講座の最後には、島添様からものづくり分野に興味がある学生たちへ向けて、「科学と工学の違い」や、「興味を持つことの大切さ」等についてお言葉を頂きました。今回の講座には1~3年次の生徒が参加しました。それぞれ次年度の自身の進路選択や課題研究へ向けて、今回の講座を活かして成長していきます。
京三製作所のご紹介 インターンシップミニ体験
模型で体験する鉄道運行管理システム 過去の鉄道運行管理システム
第8回卒業証書授与式
3月1日(金)、第8回卒業証書授与式が挙行されました。教育長、科学技術顧問、地域の方々をはじめとする多くのご来賓の皆様にご臨席いただきました。
栗原校長からの式辞に続き、小島謙一特別科学技術顧問より和田昭允常任スーパーアドバイザーからのメッセージを含めたご挨拶があり、鯉渕信也教育長、安藤PTA会長からご祝辞もいただき、卒業生はこれからの人生をますますサイエンティストとして飛躍前進させる決意を新たにしました。
卒業生236名は、担任教諭による呼名に一人ひとり大きな返事で応え、堂々とした姿で卒業証書を受け取りました。緊張しながらも一言ひとことを噛み締めて語る卒業生代表の言葉と最後の全員合唱はすばらしく、大きな拍手が湧き上がりました。
236名の凛とした姿を見て、式後、年次担当の教員は口を揃えて「かっこよく式典に参加してくれて誇らしい。」と言っておりました。
8期生のみなさん、今後の活躍を大いに期待しています。ご卒業おめでとうございます。
サイエンス教室 「化石教室」
2月24日(日)、サイエンス教室「化石教室」が行われました。参加者は近隣の小・中学生およそ30名で、運営は天文部の一年生が行いました。内容は次の3つです。
1. 化石に関係する古生代・中生代の講義
2. 化石かるた(手作り)によるレクリエーションおよび化石展示
3. 化石割り体験
※3グループ交代制で実施
講義では、天文部のメンバーで化石ができた年代をそれぞれ担当し、その年代の環境や生物などについて参加者のみなさんに紹介しました。化石かるたでは、イラスト付きの手作りかるたを作り、ゲームを行いました。カルタの読み上げでは、生き物の特徴を読んでから名前を読むため、特徴でわかった子はアドバンテージを得られるなどゲーム性もあり、白熱したバトルも繰り広げられました。化石展示では、学校所有の化石標本のほかに、千葉県立中央博物館からお借りした標本も展示し、講義やかるたにも出てきた生物の化石をはじめ、多様な生物の化石を見ることができました。化石割り体験では、化石の入った泥岩をノミとハンマーで割り、化石を自分で見つけることができました。
第19回全国大会自然環境復元学会
2019年2月15日(金)、日本大学理工学部において、第19回全国大会自然環境復元学会が開催されました。
若手研究発表部門で本校2年次生の野菅梨々香さんと甲斐光さんが口頭発表を行いました。研究者らと同じ一般部門の中、「絶滅が危惧される多肉のユーフォルビア属の魅力を伝える」について2人で行った研究、普及活動についての報告を行い、若手研究優秀特別賞を受賞しました。
本大会に参加している研究者と研究を通じて交流が深められ、多くの質問や助言をいただきました。今後の研究における大きな励みとなりました。
第27回全国高等学校文化連盟将棋新人大会女子個人戦
平成31年2月1日、2日と岡山県で新人大会が行われ、2年次4組の原田 知実さんが5位に入賞しました。
予選を4勝1敗で勝ち抜いて、決勝トーナメントに進出し、粘り強い指し手で勝ち続けましたが、準々決勝で熱戦の末、惜敗しました。この時の対戦相手は、この後優勝しました。
文部科学副大臣ご視察
2019年1月23日(水)、浮島智子文部科学副大臣、県内の衆議院・参議院議員のみなさま、そして県議会・横浜市会議員のみなさまが来校され、SSHである本校の教育活動、施設を視察されました。横浜市教育委員会からは、鯉渕教育長にお出でいただきました。
栗原校長による学校概要説明後、まず、天文ドームにご案内し、実際に天体望遠鏡を覗いていただきました。日中も太陽などの観測ができることを体感いただき、天文研究の広がりと本校施設の充実度に関心を深めていただくことができました。
次に、本校独自の課題研究授業「サイエンスリテラシーⅡ」をご見学いただきました。物理分野では、2月提出の最終レポート作成に向けたディスカッションの最中でした。生徒たちは多くの視線を感じながらも、活発に質問をし合い、見学の方々も思わず真剣な表情で議論を見守っていらっしゃいました。また、3Dプリンター校内コンテストの作品も、手に取って見ていただきました。
生物分野では、浮島副大臣や議員のみなさまから、次々に質問が投げかけられましたが、生徒が、大学と連携した取組も含めながら体験談を紹介してくれました。ニキビなど、身近な題材を研究した生徒の説明には、感心の声も上がりました。
視察後の意見交換では、副大臣から「生徒のみなさんが積極的に活動しているのが素晴らしく、同時に、先生方がうまく生徒の力を引き出しているのが印象的だった。」という主旨のお言葉をいただきました。知の探究を教員と生徒が一緒になって深めている本校の教育について、ご理解いただけたのではないかと思います。今後も、国からの支援もいただきながら、大学、企業、保護者、地域、さまざまな方々と連携して、生徒の力を引き出し、伸ばしてまいります。
YSFH サイエンスセンタープログラム「天文教室」
1月19日(土)、本校において旭区役所との連携事業「天文教室」が行われました。これは科学の楽しさを通じて子どもたちの夢や未来への希望を育む旭区独自の「子ども未来発見事業」の一環です。参加者は旭区在学の小・中学生およそ90名で、運営は天文部、理科調査研究部、サイエンス委員会が行いました。内容は以下の3つです。
1. 移動式プラタリウムの鑑賞(宙の学校かわいじゅんこ様)
2. 本校所有の口径30cm天体望遠鏡による天体観測、肉眼での星座観察(天文部)
3. 顕微鏡によるミクロな世界の観察(理科調査研究部)
※1~3の誘導はサイエンス委員
1では、普段横浜では見られない「本物の星空」を体験することができ、星座の探し方も教えていただきました。2では天文部員による望遠鏡の説明後、実際に望遠鏡でオリオン座のベテルギウスや火星などを観察しました。また、外に出て星座観察も行いました(天気は快晴で星がよく見えました)。3では理科調査研究部員による顕微鏡の説明後、実際に顕微鏡で身近な池や川にいる微生物(ミジンコ、ミカヅキモなど)、野菜や動物の皮膚などを観察しました。
今回は、ミクロな小宇宙からマクロな宇宙まで、いろいろな世界を体験できる内容でした。このイベントを通して「サイエンスって面白い!」と感じていただけたら嬉しいです。
高等学校文芸コンクール 教育長賞受賞
神奈川県高等学校総合文化祭の一環である、第37回高等学校文芸コンクールにおいて、文芸部1年次の春名柊夜さんが、教育長賞(「小説の部」1位)を受賞しました。また、同じく文芸部1年次の貞岡直さんの短歌が、高文連会長賞を受賞しました。
さらに、貞岡さんは、部誌『下駄箱』所収の小説が優秀だったため、全国高等学校総合文化祭の神奈川県予選「散文の部」においても受賞しました。これにより、本年の夏に開催される、全国高等学校総合文化祭佐賀大会に、文芸部員の2年次生が県代表のひとりとして出場することになりました。
部誌の総合評価で競う、第22回文芸部誌コンクールでは、昨年度に続く1位の受賞とはなりませんでしたが、高文連会長賞(2位相当)をいただきました。
これらの賞について、1月13日(日)に県立青少年センターで開催された、神奈川県高等学校総合文化祭総合閉会式において、表彰を受けました。
理数科のサイエンスだからこそ文芸部、をモットーに、部員同士で互いに批評して高め合い、少ない人数ながら努力を重ねています。
天文部主催 第2回地域限定天体観望会
1月13日(日)、本校天文部員が、7月に引き続き2回目となる地域の皆様向け天体観望会を実施いたしました。7月同様、当日は快晴に恵まれ、本校所有の口径30cm望遠鏡で半月に近い月、火星、プレアデス星団、オリオン大星雲、シリウスをはじめとする恒星など、冬の夜空に輝く天体を観望することができました。天体観測以外にも、部員による自作プラネタリウムの投影、国立天文台が開発した「Mitaka」というソフトウェアを用いた最新の宇宙の話など、天体や宇宙についての理解を深められるイベントを提供させていただきました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。次の観望会にもご期待ください。
SSH 米国トーマスジェファーソン高校サイエンス研修
平成31年1月8日から13日の4泊6日の日程で、SSH米国トーマスジェファーソン高校サイエンス研修を実施し、校内選考によって選ばれた2年次の神田歩さん、長澤 伸司さん、丹羽 明里さんの3名が参加しました。本研修の目的は主に次の3つです。
1.海外の理数系教育重点校であるトーマスジェファーソン高校の生徒との学術的交流を通し、将来各国の人々と協力し、世界的な視野で問題解決を行う人材の育成を図る。
2.NASAゴダード宇宙センター、ジャネリアリサーチキャンパスなど、ワシントンD.C.周辺の施設を視察するとともに、現地の日本人研究者の方々との交流を通して、将来のキャリアについて考える。
3.現地での英語発表と事前学習・事後学習を通じて、サイエンスを基盤とした世界に通用するコミュニケーション能力の育成を図る。
到着翌日は、トーマスジェファーソン高校(Thomas Jefferson High School for Science and Technology)を訪問しました。午前中は各教室で、微積分、物理、天文学、人工知能などの授業を体験しました。午後は3名それぞれが取り組んできた課題研究について、一人ずつ英語でのポスター発表と質疑応答を行った他、日本語を選択している生徒と英語や日本語を使って一緒に活動しました。
3日目のジャネリアリサーチキャンパスでは、日本人研究者の方に施設を案内していただくとともに、それぞれの方の研究内容や、高校卒業から現在までの経歴、高校生の時に学んでおくべきこと等についてお話を伺いました。午後に訪問を予定していたNASAゴダード宇宙センターは、政府機関の閉鎖により今年は施設内に入ることができませんでしたが、3名の研究者の方々に宇宙センター近くのホテルまで来ていただき、研究内容やNASAで働く日本人研究者の情報などについて話していただきました。
4日目午前に訪問予定だったスミソニアン博物館も、残念ながら政府機関閉鎖の影響を受け、展示物を見ることができませんでしたが、現地で講義をしていただく予定だったFinn博士が、わざわざ我々が宿泊するホテルまで来てくださり、ホテル内の会議室で直接展示についての講義をしていただくことができました。午後に訪問した国立衛生研究所(NIH: National Institutes of Health)は、幸運にも閉鎖の影響を受けておらず、現地で勤務する日本人研究者の方に研究施設内を案内していただくとともに、この方々からもそれぞれの研究内容や、高校生の時に学んでおくべきこと等についてお話を伺うことができました。
4月25日(木)の放課後、今年度第1回目の浅島サロンが行われました。このイベントは、本校常任スーパーアドバイザーの浅島誠先生から、サイエンスや学校生活についてお話しいただける機会で、浅島先生と生徒が、リラックスした雰囲気の中で議論ができる「サロン」形式で行われていることが大きな特徴です。対象は1年次生で、1組から順番に、各回20名ずつ、合計12回実施されます。
浅島先生からは、高校生活で目標を立てること、努力なくして夢は見つからないことから、今努力すること、お互いに切磋琢磨できる友人を作ることが大事であることなどを、ご自身の経験を交えながらお話しいただけました。お話のあとは、生徒から多くの質問が出て、活発な議論が行われました。次回は5/7(火)に行われる予定です。
今後も活躍が期待されますので、ご支援、ご声援をお願いします。なお、おかげさまで将棋の女子部員が2名増えました。(現在5名です)。