バックナンバー【2019.7~9】
サイエンスリテラシーⅠ 報告(9月~10月末に実施)
講師:本校教員
◇テーマ:エッグドロップ甲子園
◇概要:紙とノリだけで生卵を守るプロテクターを作り、3階から落とします。落下時間を短く、的に正確に落とすことを目指し、機体を製作しました。どのような構造が望ましいか、仮説を立て、実証実験を繰り返し、考察をし、取り組んだ結果をプレゼンテーション発表しました。ものづくりに必要な、課題に対する構造を設計し、それを試行錯誤しながら作り上げていく過程を体験できます。
◇内容
1週目
①導入
②機体の作成
③落下実験
④実験結果の検証
⑤片づけ・振り返り
2週目
①機体の最終調整
②落下実験競技会
③プレゼン準備
④プレゼンテーション
秋の学校説明会
11月2日(土)、本校ホールにて学校説明会を開催いたしました。朝の部、昼の部、午後の部の3回で、1000名以上のご予約をいただき、大変多くの方にご参加いただきました。
ホールでの説明では、夏の説明会と同様に、常任スーパーアドバイザーである浅島先生、特別科学技術顧問である小島先生にご挨拶をいただきました。続いて、学校長及び職員より学校概要と入学者選抜について、そして生徒会の生徒より学校生活についてそれぞれ説明いたしました。特に、生徒会によるプレゼンテーションでは、日々の研究活動の様子に加え、10月に終えたばかりのマレーシア研修での体験をより詳しくお伝えすることができ、大変好評をいただきました。
また、説明会終了後も多くの方から本校の特徴や取組について、ご質問をいただきました。今回の説明会で少しでも本校のことを知っていただけると幸いです。
来校された皆様、お忙しい中、ご来校ありがとうございました。
【サタデーサイエンス特別編 横浜市大医学部実習】
11月5日(火)、横浜市立大学医学部(福浦キャンパス)にて、サタデーサイエンス特別編・医学部実習を実施いたしました。この講座は、実際に横浜市立大学医学部において、大学4・6年生が採血実習として行う講座を高校生に対してほぼそのままの内容で行うというものです。当日は、採血にあたっての基礎知識・注意点・コツなどに関する講義を受けた後に、「シミュレーター」という人の腕を模した装置で実際の注射針を使用して採血を行いました。また、医学部に入学するためのアドバイスや医学部生としての日常のお話もご紹介いただきました。今まで病院で受けてきた採血を実際に採血する側として体験することができ、非常に貴重な機会となりました。遅い時間まで協力してくださった横浜市立大学医学部の皆様、ありがとうございました。
バンクーバー姉妹校交流プログラム
9月17日から24日までの8日間、1年次生6名と2年次生14名の計20名の生徒が、カナダ、バンクーバーにある本校の姉妹校、デイビッド・トンプソン・セカンダリースクール(DT)を訪問しました。滞在中はDTの授業を体験したり、DTが実施しているゴミのリサイクル活動についてのワークショップに参加したりしました。また、本校の生徒は、DTの生徒たちに向けて日本文化や学校生活を紹介したプレゼンテーションや、ダンスと合唱を披露しました。さらに、バンクーバー市内研修では、リン渓谷やギャスタウン、ブリティッシュコロンビア大学などを訪れ、カナダならではの自然や街並みを堪能しました。
バンクーバー滞在中、すべての生徒がDT生徒宅にホームステイをさせていただきました。はじめのうちは慣れない環境や言語の違いに少し緊張していた様子でしたが、一緒に生活をすることで交流を深め、お別れの日には離れがたいほどでした。生徒たちは、DTでの学校生活やホームステイを通して、日本では学ぶことができない多くのことを経験できました。
蒼煌祭
9月14日(土)、15(日)の2日間、蒼煌祭が開催されました。
両日とも晴天に恵まれ、2日間で延べ1万人を超える方々に来校していただきました。
高校、附属中学校におけるクラスや部活動、委員会、有志団体など多くの企画が参加し、展示や出し物、科学実験体験、食品販売など日々の学習活動の成果を披露することができました。また、科学技術顧問の企業・研究機関の皆様にもご協力いただき、展示体験エリアも普段は目にすることができない機器が並び、直接見て、触れることができました。PTAイベント委員の皆様にはオリジナルグッズや食品の販売をしていただきました。ありがとうございました。
生徒たちは蒼煌祭に向けて夏休みから準備を始めていました。文化祭実行委員が中心となり、忙しい学校生活の中でも効率的に準備を進め、どれも素晴らしい発表となりました。附属中学校の生徒は合唱祭に向けて日々練習を積んできました。当日はとても多くの保護者の皆様にご来校いただき、その成果を聴いていただくことができました。また、ご来校された方々には小学生、中学生が多く、本校の生徒が数々の企画を通してサイエンスの楽しさを伝えようと熱心に接している姿が印象的でした。
卒業生にもたくさん来校していただきました。進学後も多方面で活躍しているという報告を聞き、懐かしい昔話に花を咲かせることができました。皆さんの今後益々のご活躍を願っています。
ご来校いただいた皆様、どうもありがとうございました。
サイエンスリテラシーⅠ 報告 (第1回 8/30日、第2回 9/6日実施)
講師:慶應義塾大学理工学部 西教授及び研究室所属の大学生・大学院生
◇テーマ:IoTのサイエンス
◇概要:前回「Scratch」を通して、アルゴリズムの考え方について学びました。今回の講座は、プログラミングの社会への応用、情報工学という視点で物事を考え、学ぶことを目的としました。
IoTに関連する技術を「Arduino」というマイコンを用いて学びました。自分でプログラムを書き、回路を実装することで、実際に起きる現象と技術の関連を理解することができました。
◇内容
<1週目>
① 導入
② Arduinoの説明
③ Arduinoの実習
④ 片づけ、振り返り
<2週目>
① シリアル通信の実習
② ネットワーク構築の配線・実験
③ 片づけ、振り返り
2019年G20サミット教育関連イベント
9月6日(金)、「2019年G20サミット教育関連イベント」の一環として、各国の教育関係者による学校訪問が行われました。
これは、教育分野での国際協力の推進や、国際的に共通化・ボーダレス化する教育課題へ対応する教育改革に役立てることを目的として、文部科学省が主催したものです。
当日は、30名近くの各国教育関係者が来校され、校内の施設を見学後、代表生徒との交流をしていただきました。
交流会では、はじめに生徒全員が自らの研究内容についてプレゼンテーションを行いました。その後の質疑応答で、参加者から「自分たちが受けている教育についての感想」や「英語の学習方法について」など、様々なご質問をいただき、生徒たちは英語を交えながら真摯に受け答えをしていました。
交流会終了後、生徒たちからは、
「個人的に話しかけていただき、自分の研究の本質を理解してもらえた。取り組んでいることに自信を持つことができて嬉しかった。」
「温かい雰囲気で迎えていただき、さまざまな意見交換をすることができた。今回の経験を、海外研修など、これからにぜひ活かしていきたい。」
といった感想が寄せられました。本校生徒にとっても大変、貴重な体験となりました。訪問してくださったG20関係者の皆様、ありがとうございました。
施設見学の様子
生徒との交流会
G20関係者との集合写真
YSFH サイエンスセンタープログラム「子どもアドベンチャー2019」
8月15日(木)・16日(金)、子どもアドベンチャー2019が開催され、本校も参加しました。子どもアドベンチャーは、市内在住・在学の小中学生を対象に、キャリア教育の視点から様々な社会体験の場を提供する横浜市教育委員会主催のプログラムです。本校は、潮田地区センターとの共催で、2日間の「サイエンス教室」を行いました。
15日の「数や図形で遊ぼう」では、数学物理部の生徒が企画運営し、数学にまつわる6種類のワークショップに取り組みました。16日の「プログラミングロボット教室」は、ロボット探究部の生徒のサポートの元、レゴブロックを用いたロボットを組み立て、ロボットを動かすためのプログラムを作っていきました。
2日間ともに、参加者の小学生も目を輝かせ、楽しそうに取り組んでいる様子を見ることができました。
YSFH サイエンスセンタープログラム「チョコレートの科学」
8月1日(木)本校調理室において、鶴見区青少年育成サイエンス交流事業として森永製菓株式会社、鶴見区地域振興課、YSFHの3者の共催によるサイエンス教室が行われました。運営は理科調査研究部の高校生、中学生が行いました。
テーマ:「チョコレートを科学する ~おいしさのひみつ~」
森永製菓株式会社の研究員さんによる「チョコレートの乳化と生チョコレートのおいしさ」についての説明の後、チョコレートと生クリームの比率を変えた3種類のチョコレートを作り、質感や甘さ、好みをグループごとに分析し合いました。その結果を踏まえて、自分たちにとっての「おいしい」について、発表を行いました。
3種類のチョコレートを作成 実験結果を全体で共有しました
ワックンも来てくれました
サイエンスリテラシーⅠ 報告(6月24日、6月28日、7月1日、7月3日実施)
講師:慶応大学(本校卒業生)坂上さん、東京学芸大学(本校卒業生)石井さん
◇テーマ:情報のサイエンス
◇概要:プログラミングの基礎となるアルゴリズムの考え方を、MITが開発したプログラミングを感覚的に学べる「Scratch」というソフトを用いて学びます。自分たちがシステム化したいものを、フローチャートを用いることで論理的に構築していく思考の過程を体感し、出された課題に対して思考力を駆使して取り組みました。
◇内容
<1週目>
①導入 (1)アルゴリズムについて (2)Scratchについて
②課題取り組み (1)stage1(簡単) (2)stage2(難しい)
③振り返り
<2週目>
①導入 (1)今回の課題となるゲームの動作説明
②課題取り組み
③振り返り
【卒業生による「進路フォーラム」】
8月9日(金)、本校において、卒業生による「進路フォーラム」が在校生向けに開催されました。これは卒業生が集まり、毎年企画している行事です。進学した先輩たちから「大学とはどういうところか」「進路選択において大切なこと」「受験勉強の方法」など、在校生がこれから進路選択をしていく上で様々な悩みや疑問に思っていることを直接相談できるよい機会です。
夏期講習Ⅱ期の最終日に行われた今回のフォーラムでは、第1部として4名の卒業生からの基調講演に始まり、第2部では学部・学科別に分かれたブースにて個別相談会を実施しました。多くの在校生が参加し、日頃抱えている悩みなどを相談する姿が見られました。
忙しい中、企画・参加してくれた卒業生の皆さん、ありがとうございました。
【YSFH サイエンスセンタープログラム「天体観望会」】
8月2日(金)、本校において、横浜市山内地区センター・美しが丘西地区センターとの連携事業「天体観望会」が行われました。これは同地区センターが夏休み期間中に、小学生を対象として開催している講座「わんぱくホリデー」に本校の天文部が協力して実現したものです。
当日は天候に恵まれ、本校所有の口径30cm天体望遠鏡を使って木星、土星などを観測することができました。観測以外にも、7/24の天文教室で行った3D宇宙映像(国立天文台開発のMitakaを使用)や自作プラネタリウムの投影も実施し、星や宇宙についての理解を深められるイベントを提供させていただきました。
梅雨も明けて暑い日が続きますが、夜の星空はとてもきれいです。本日のイベントをきっかけに、星や宇宙について更に興味を持っていただけたら嬉しいです。
【サタデーサイエンス特別編~横浜市立大学での実習~】
7月25日(木)と26日(金)の二日間、本校が連携している横浜市立大学の金沢八景キャンパスで、サタデーサイエンスの特別編として実習を行わせていただきました。対象は1年次生です。
25日は「バクテリアの観察」がテーマでした。各自が持参した発酵食品の中に存在するバクテリアの大きさ・形などを顕微鏡で観察しました。
26日は「ウズラ胚の観察」と「水の硬度決定」がテーマでした。前者では、発育日数の異なるウズラ胚を観察し、スケッチしました。後者では、身近にある水の硬度を、キレート法という手法で測定しました。
両日とも、普段は行えない貴重な体験ができました。横浜市立大学の先生方、ご指導ありがとうございました。
【第9回高校生バイオサミットin鶴岡 ポスター発表】
7月29日~7月31日に「第9回高校生バイオサミットin鶴岡」が、山形県鶴岡市の慶應義塾大学先端生命科学研究所にて行われました。本校からは1演題、3年次生の森井瑛都さんが2次審査にすすみ、ポスター発表を行いました。森井さんはプレゼンテーション能力が高く評価され、審査員特別賞を受賞しました。会場では過去にバイオサミットに参加して賞をとった本校卒業生もスタッフとして活躍していました。生徒たちは審査員の研究者の方々や他校の同級生たちとも議論を交わしながら、今後の研究活動につながるアドバイスだけでなく今後の研究活動への意欲をさらに高めて帰ってきました。
・森井 瑛都さん
「プロテインがカイコの繭に与える影響」(審査員特別賞)
【夏の学校説明会】
7月27日(土)と28日(日)の2日間、本校ホールにて夏の学校説明会が実施されました。
今回は2日間合わせて2千名ほどの申込みをいただきました。ホールでの説明だけでなく、生徒会事務局員による質問コーナー、サイエンス委員による校内ツアーや海外研修報告会など、様々なイベントに多くのご来校の皆様に参加していただきました。
また、授業や部活動、本校ならではの特徴的な活動について、とても多くの質問もいただきました。来校された皆様が本校の取組を知っていただき、より興味をもっていただけたらと期待しております。
当日は台風の接近に伴う荒天が心配されていましたが、無事に2日間予定通り終了することができました。暑い中、ご来校ありがとうございました。
秋の学校説明会は11月2日(土)に実施する予定です。参加希望の方は、夏の学校説明会と同様にWebによる申込みをお願いいたします。9月上旬には申込み方法を本校ホームページに掲載いたします。なお、説明内容は夏の学校説明会と大きくは変わりませんのでご了承願います。
【YSFH サイエンスセンタープログラム「天文教室」】
7月24日(水)、本校において、今年度第2回目のサイエンス教室が行われました。
テーマは
「プラネタリウムや宇宙の3次元映像から、宇宙について学ぼう!」
でした。
企画・運営は天文部・サイエンス委員会の生徒によるもので、プログラムは、
① 自作プラネタリウムの投影 (天文部 星作班)
② 3D宇宙映像(国立天文台開発のMitakaを使用)の投影 (天文部 観測・カメラ班)
③ 本校の校内案内ツアー (サイエンス委員会)
の3本立てでした。
プラネタリウムでは、普段見ることが難しい「本物の星空」を、そして3D宇宙映像では「最新の天文学」をそれぞれ紹介し、参加者全員が、天文・宇宙についての興味・関心を深めた様子でした。またその後の校内ツアーも、サイエンス委員のユニークなトークもあり、大いに盛り上がりました。
サタデーサイエンス「ユーグレナ」
高校1年次を対象に科学技術顧問の先生方や研究者の方によるサイエンスに関する講演「サタデーサイエンス」を7月13日(土)に実施しました。4回目となる今回は、「ミドリムシの魅力とその研究の可能性」というテーマで、株式会社ユーグレナ執行役員研究開発担当鈴木健吾氏をお招きしました。
講演では、主にミドリムシの生態や食品としての栄養価、そして嫌気状態(酸素欠乏状態)におけるミドリムシの体内で生成されるワックスエステルという油脂のバイオ燃料への活用の3点について、東京大学在学中の研究内容とともに説明していただきました。また、幼少時代の経験や大学院での研究中にバングラデシュで栄養失調の問題を目の当たりにした経験から株式会社ユーグレナを起業するまでのお話をしてくださいました。そして、起業するまでのご自身の活動や意識の変化を、「したいこと」「できること」「周りから必要とされること」の3つの観点から生徒たちにわかりやすく説明していただきました。講演の最後には、今後の可能性としてジェット燃料への活用や、自給自足可能な宇宙食への活用などのアイディアについても触れていただきました。
今学期、生徒が取り組んできた「サイエンスの知識をグローバルな問題の解決に生かす」という取組を実践し、ビジネスとして成功させた話を生徒たちは熱心にメモをとっていました。講演後は、ミドリムシの生態やミドリムシの商品化の苦労など生徒から出た多くの質問にもひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。
【天文部主催 第3回地域限定天体観望会】
7月13日(土)、本校天文部員が、今年の1月に引き続き通算3回目となる、地域限定天体観望会を実施させていただき、55名の地域の皆様に参加していただきました。今回のテーマは、かわいらしいリングでおなじみの「土星」です。土星は7月10日(水)に衝(地球から見て太陽の反対側に来る状態)を迎えるので、この時期はほぼ一晩中観測することができる天体です。
当日は、あいにくの雨で土星の観測はできませんでしたが、土星についてのお話をはじめ、屋上にある口径30cm望遠鏡見学ツアー、自作プラネタリウムの投影、国立天文台が開発した「Mitaka」というソフトウェアを用いた3D宇宙映像の投影、星座の神話のお話など、天体や宇宙についての理解を深められるイベントを提供させていただきました。
ご参加いただいた皆様、雨の中ありがとうございました。次の観望会にもご期待ください。
【FLL Asia Pacific Open Championship 2019】
令和元年7月4日~7日にオーストラリア・シドニーでロボットの世界大会 Asia Pacific Open Championship 2019が行われ、ロボット探究部の2年次 横井岳登さん、伊藤雄飛さん、河原寛奈さん、瀬川清晃さん、藤巻将慶さんの『YSFH Light Side Robotics』がロボットデザインのプレゼンテーションで第2位を獲得しました。
英語が母語の国や、通訳を用いる国も多い中、彼らは通訳もなく、すべて英語でプレゼンテーションを行い、世界第2位を獲得しました。