バックナンバー【2022.4~9】
サイエンスイマージョンプログラムⅡ
9月23日(秋分の日)にサイエンスイマージョンプログラムⅡを実施しました。高校2年次の課題研究授業「サイエンスリテラシーⅡ」では、例年、個人研究の成果を10月のマレーシア研修で、全員が英語で発表を行います。今年度実施する沖縄研修でも、OIST(沖縄科学技術大学院大学)を訪問し、研究者や留学生の方々に全員が英語ポスター発表を行います。サイエンスイマージョンプログラムⅡは、2年次生の希望者を対象とし、英語での課題研究発表や質疑応答の質を高めることを目的に、日本の大学院に通う外国人留学生を講師として招き、ポスターの表記やプレゼンテーションについて指導を受ける研修で、1日全て英語で行っています。
講師1名に生徒2~3名という少人数で研修を行い、生徒一人ひとりが手厚い指導を受けることができました。午前中は、英語ポスターに記載する専門用語の正しい表記や、プレゼンテーション原稿の表現などについて添削指導を受けました。
午後は各クラスで発表練習とリハーサルを行った後、複数のクラスが1つの教室に集まって一人ずつ英語で研究発表を行い、1日の学習の成果を披露しました。プログラムの序盤は、自分の研究内容について上手に説明できず、苦労している姿も見られましたが、講師の方々による丁寧なご指導と生徒の粘り強い努力により、最後の発表の場では生徒全員が自信をもってプレゼンテーションを行っていました。専門的な知識をもつ講師の方々から多くのアドバイスをいただき、生徒にとって沖縄研修での発表につながる実り多き時間となりました。
日本植物学会第86回大会 高校生生物研究発表会
令和4年9月17日(土)に京都府立大学において、日本植物学会高校生研究発表会が行われました。コロナ禍でオンライン続きの学会でしたが、久しぶりの現地開催となりました。本校からは高校生5名、中学生3名がポスター発表を行いました。著名な研究者からアドバイスを受け、今後の研究への大きな励みとなりました。
高校生
三村凛々花 「花外蜜腺の観察」
山田さや 「ハガキの起源とされるモチノキ科植物が黒く変色する仕組みについての研究」
森優菜 「寄生植物ネナシカズラの寄生相手の選び方」
田口実夏 「ナデシコ目とキントラノオ目はどのようにトゲができるようになったのか」
鶴巻美佳子 「竹を分解する糸状菌と糸状菌を防ぐ竹の防御機構の研究」
中学生
寺島寛那、山崎葵、吉田碧
「身近なキノコでバイオマス返還」
「トウモロコシ黒穂病菌の単利培養法を探る」
東大・東工大ツアー
文化祭の代休を活用し、東大ツアー・東工大ツアーを実施しました。これらは、東京大学・東京工業大学に在籍する本校の卒業生の協力のもと、希望者がキャンパスツアーに参加するものです。
まず、9月13日(火)に、東工大ツアーを3年ぶりに実施しました。ツアーで最初に案内されたのが、スーパーコンピュータのある施設でした。東工大が学内の研究環境をさらに強化するため、独自に開発したスーパーコンピュータ「TSUBAME3.0」。世界レベルの性能をもち、2010年に登場したバージョン2.0では計算性能で当時世界第4位を記録したそうです。生徒たちは、担当の方の説明を食い入るように聞き入っていました。このスパコンは、東工大生は無料で活用でき、授業や研究分野で活用されているそうです。その他、図書館やTiKi Plaza (留学生との交際交流、学生同士の情報共有などを目的にしたスペース)を見学し、最後にサイエンスの先輩たちとの座談会が行われました。座談会では、大学の話以外にも、入試に関わる質問も飛び出し、参加者の意識の高さが伺えるツアーとなりました。
※TiKi Plazaの設計には、隈研吾(新国立競技場を手掛けた)都市建築設計事務所も関わっているそうで、斬新なデザインの建物でした。
また、9月14日(水)には、東大ツアーを実施しました。こちらも3年ぶりの実施となります。先輩たちの詳しい案内のおかげで、歴史と最先端の両方を感じられるツアーとなりました。まず、安田講堂、総合図書館、三四郎池、アインシュタインゆかりの滑車式のエレベーターなど(いずれも外観)を見学し、東大の歴史の重みが感じられました。さらに、東大で学位を取られ、近年、ノーベル物理学賞を受賞された、梶田隆章先生、真鍋淑郎先生、そして本校にも開校当初からお力をお貸しくださった小柴昌俊先生の研究内容の展示も見学しました。3氏のノーベル賞のメダルも展示されており、生徒たちは大変刺激を受けたと思います。最後に、東工大ツアーと同様、先輩たちとの座談会が行われました。東大合格に向けた入試の話から、大学院入試の話、東大の部活動・サークルの話まで、質問と回答は多岐にわたりました。高校時代のサイエンスリテラシーの経験と大学での研究を絡めたお話もあり、生徒たちは東大入試に限らず、今後の勉強や研究に向けて、非常に意欲が湧いたことと思います。
ご協力くださった先輩のみなさん、ありがとうございました。
蒼煌祭 企業・研究所展示エリア スタンプラリー当選者決定
9月11日・12日に本校で行われた文化祭(蒼煌祭)では、3年ぶりに科学技術顧問企業・研究所による展示・体験コーナーが開催され、以下の6つの企業・研究所に出展していただきました。
【出展団体(アイウエオ順)】
・海洋研究開発機構(JAMSTEC)
・株式会社京三製作所
・株式会社島津理化
・株式会社鶴見精機
・日本電信電話株式会社
・理化学研究所横浜事業所
当日は各ブースでもらえるシールを集めて応募すると抽選で50名に本校のストラップが当たるスタンプラリーが行われ、2日間で317件の応募がありました。その中から厳正な抽選の上、50名の当選者が決まり、16日(金)に担任を通じて生徒に渡されました。
令和4年度 第14回蒼煌祭 テーマ「燎」
爽やかな秋晴れの中、9月10日(土)・11(日)に、本校の文化祭である第14回「蒼煌祭」を開催いたしました。
今年度のテーマである「燎(かがりび)」には、「ずっと燃え続ける炎」という意味がこめられ、「サイエンス生としての熱い炎を持ち続け、伝統を繋ぎ、コロナ禍でも探究心や学びを続けようとする心を持ち続けたい。」という思いを込めた文化祭となりました。
高校、附属中学校におけるクラスや部活動、委員会、有志団体など多くの企画が参加し、展示や出し物、SLⅡ研究中間発表優秀者の発表など、日々の学習活動の成果を披露することができました。また、科学技術顧問の企業・研究機関の皆様にもご協力いただき、展示体験エリアも普段は目にすることができない機器が並び、直接見て、触れることができました。そしてPTAイベント委員の皆様にはオリジナルグッズを作成していただきました。ありがとうございました。
今回は、感染予防対策として1日2部制として人数制限をし、来校者は生徒の家族のみとして開催いたしました。来年度こそは一般のお客様の参加ができる文化祭にできればと思います。
*写真はほんの一部です。後日学校行事のページに改めて掲載したいと思います。
SLⅡ中間発表会
1月に実施予定の2年次サイエンスリテラシーⅡの最終発表に向けて、9月3日(土)に中間発表会を実施しました。今年度は3年ぶりに外部講師にもお越しいただき、通常の形で中間発表を実施することができました。
研究分野は、理科・数学・情報・社会科学系など合計6分野24コースに分かれており、生徒は希望したコースの中で研究テーマを模索します。身近な疑問から発展したものや本校の豊富な実験機器を用いた専門的な研究まで、今年度も個性的で魅力的な研究テーマばかりでした。
研究は、上手くいかないことの方が多く、発表の中にはそれぞれの生徒の苦悩や努力の跡が見られました。それでも、すべて自分の力で一つ一つ乗り越えてきたからこそ、どの生徒も自信をもって質の高い発表を行っていました。
「化学グランプリ2022」で最高賞「大賞」受賞!!
8月25日(木)、化学グランプリ2022の結果が発表され、高校3年次の茨目大洋さんが、全国の応募者の中の上位5名に授与される「大賞」を受賞しました。
化学グランプリは、全国の高校以下の生徒が化学の実力を競い合う場であると同時に、国際化学オリンピックへの日本代表候補者(中学3年生、高校1、2年生のみ)の選抜を兼ねている大会です。1次選考(今年は3215人)の成績上位約80名が挑むことのできる2次選考は、2泊3日の合宿形式で化学実験を組み込んだ記述試験を実施。自ら実験して得られたデータに考察を加えてレポート形式にまとめるよう求められます。
「第18回全国物理コンテスト 物理チャレンジ2022」全国大会出場
8月23日(火)から26日(金)にかけて「物理チャレンジ2022」の全国大会がアクリエ姫路にて行われました。全国から選抜された100名の中高生の中、本校からは高校3年次生の金田燈和さん、高校2年次生の楊弘毅さん、附属中学3年生の佐藤耀太さんが出場し、3日間にわたるコンテストを戦いました。高校3年次生の金田さんが銀賞、中学3年生の佐藤さんが優良賞、楊さんが奨励賞を受賞しました。
文芸部 第23回関東地区高校生文芸大会出場
高校生文芸大会では、その年度によって、短歌や小説など、出品して競い合うジャンルが決まっており、今年度のジャンルは「部誌」でした。
午前中は雑誌の編集長をされていた方の講演を聞き、午後は、他校の生徒たちと部誌づくりについてグループディスカッションを行いました。普段はなかなか接する機会がない他県の生徒と話ができ、県によってそれぞれ違う風景を作品の題材にしていたり、逆に、県は違えど同じ文芸部としての悩みがあったりということがわかり、さまざまな刺激を受けることができました。
文芸部は、「サイエンスなのに文芸部 サイエンスだから文芸部」をモットーに、普段から作品を論理的に批評し合い、高め合っています。今後も応援をよろしくお願いします。
ロールスロイス サイエンスキャンプ2022にて「Pioneers of power賞」受賞
8月18日(木)~19日(金)、東京都墨田区で開催された「ロールスロイス サイエンスキャンプ2022」において、高校1年次生の坂上 碧さん、高野 真央さん、大友 あまねさん、中川 莉緒さん、宮寺 彩乃さんが出場し、「Pioneers of power賞」を受賞しました。
オリジナルホバークラフトの開発をし、実機にて競技をする大会です。全国の高校生37チームの予選を勝ち抜き、6チームでの東京本選ではプレゼンテーションと、競技の総合点で3位。そして、Pioneers of power賞を受賞しました。
Pioneers of power賞は、3つある賞の1つです。(他、最優秀賞、アイデア賞)
2017年から開催されている本大会にて、女子だけで構成されたチームは初めてとのことでした。
高校生バイオサミットにて「経済産業大臣賞」受賞
8月22日(月)~24日(水)、山形県鶴岡市で開催された「第12回高校生バイオサミットin鶴岡」において、高校3年次生の真次怜さんが研究発表を行い、「経済産業大臣賞」を受賞しました。
経済産業大臣賞は、最高賞にあたる5つの大臣賞(文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、農林水産大臣賞、経済産業大臣賞、環境大臣賞)のうちの1つです。
身近な雑草から取れる色素に着目し、環境問題に配慮した研究が高く評価されました。
令和4年度SSH生徒研究発表会で最高賞「文部科学大臣表彰」受賞!!
8月3日・4日に、神戸国際会議場で令和4年度スーパーサイエンスハイスクール(SSH)生徒研究発表会が行われ、本校代表として3年次の野村菜結さんが、「風を味方に昆虫を誘う!?~ネジバナはなぜ花で螺旋を描くのか~」に関する研究発表を行いました。
SSH生徒研究発表会は、全国のSSH指定校等の生徒が日頃の課題研究等の探究活動における研究成果を発表する大会で、今年度は220校が参加しました。
初日のポスター発表で、各研究分野の代表校6校のうちの1つに選出され、翌日に口頭発表を行った結果、220校の中の最高位「文部科学大臣表彰」を受賞しました。また、参加した生徒の投票で選出される「生徒投票賞」にも選ばれました。
卒業生による「進路フォーラム」2022
8月5日(金)、本校にて、卒業生による「進路フォーラム」が在校生向けに実施されました。
このイベントは、卒業生が主催し、大学入試から、大学や大学院での研究、その先の職業まで、進路についてさまざまな話をしてもらうものです。
毎年夏休みに卒業生が多数来校して実施していましたが、一昨年度は新型コロナの影響で中止となりました。しかし、昨年度からはオンラインと来校のハイブリッド形式で再開しています。オンラインを併用することでむしろ地方の大学に通う卒業生も参加しやすくなり、今年度は、1期生からこの春に卒業した11期生まで、すべての期の先輩が参加してくれました。
分野も、物理、生命科学(基礎医学、海洋生物学)、数学、情報(情報通信工学)、社会科学(国際、教育、文理融合、経営、起業、経済)、工学系(建築、機械工学)、化学(材料)、医学・薬学、地学(極限環境、微生物)、海外大学と、実に幅広い専門が揃いました。
当日は、夏休み中にも関わらず多くの在校生が参加しました。第1部の4名の卒業生による基調講演に始まり、第2部では上記のさまざまな分野に分かれて相談会が開かれました。在校生から勉強の悩みや大学での生活についての相談・質問が活発に投げかけられ、卒業生からは実体験に基づくアドバイスや、就職活動の実際など、ふだんの進路学習ではわからないようなことも教えてもらえる、貴重な機会となりました。
忙しい中、企画・参加してくれた卒業生の皆さん、ありがとうございました。
夏の学校説明会・北地区公私合同説明会
7月30日(土)・31日(日)、本校ホールにて学校説明会を開催し、大変多くの方にご参加いただきました。
ホールでの説明では、特別科学技術顧問である小島先生にご挨拶をいただき、続いて、学校長及び教員より学校概要と入学者選抜について、そして生徒会事務局の生徒より学校生活についてそれぞれ映像を交えて説明いたしました。
また、説明会終了後、教員が案内する校内ツアーや個別相談を実施しました。本校の特徴をご理解いただけたら幸いです。ご来校された皆様、夏の暑い中、ありがとうございました。
秋の学校説明会は10月29日(土)に実施する予定です。参加希望の方は、夏の学校説明会と同様にWebによる申込みをお願いいたします。9月上旬には申込み方法を本校ホームページに掲載いたします。
申込み方法を改善いたしますので、注意事項をご確認の上、お申込みください。
8月7日(日)には、鶴見大学を会場にして、【横浜北地区公私合同説明相談会】が開催されました。
本校のブースには多くの来場者があり、熱心にカリキュラムや特色を確認してくださり、興味関心を持ってくださる中学生の多さを実感しました。
浅島先生・小島先生と卒業生との懇談会が実施されました
8月4日(木曜日)浅島先生・小島先生と卒業生との懇談会を実施しました。昨年度に引き続き、2回目になります。1・2・5・6期の卒業生6名と浅島先生・小島先生・永瀬校長がYSFについて真剣に語り合いました。「YSFで学んできたことが現在、どのように役立っているのか」「10年後YSFがどのような学校になってほしいか」などについて、卒業生たちの率直な思いを語ってもらいました。浅島先生・小島先生からは卒業生に向けて「若手研究者のキャリアパス」など有意義なお話をいただきました。これからのYSFについて語り合う素晴らしい時間になりました。
国際天文学オリンピック日本代表選抜で金賞受賞
6月30日、2022年度国際天文学オリンピック日本代表選抜の結果が発表され、高校2年次末吉一輝君が、全国の応募者の中の上位10名に授与される金賞を受賞しました。
国際天文学オリンピックは、中学生・高校生を対象とした天文学に関する世界大会です。「国際生物学オリンピック」「国際数学オリンピック」と並ぶ国際科学オリンピックのひとつで、1996年から開催されています。
第25回俳句甲子園 地方大会(横浜会場) 最優秀句
令和4年6月11日に、神奈川大学みなとみらいキャンパスで第25回俳句甲子園地方大会(横浜会場)が行われ、本校文芸部が出場しました。
俳句甲子園は、予め提示されたお題に合わせて俳句を作り、さらにその作品についてディベートで批評し合う大会です。
チームは惜しくも、県立翠嵐高校、慶應義塾湘南藤沢高等部に敗れ、全国大会への出場を逃しましたが、2-6 増山敬丸さんの作品が、最優秀句に選ばれ、表彰されました。
13期 2-6 増山敬丸さん 最優秀句 「惑星の溶ける宵闇黄風船」
文芸部は、「サイエンスなのに文芸部 サイエンスだから文芸部」をモットーに、普段から作品を論理的に批評し合い、高め合っています。今後も応援をよろしくお願いします。
木原均博士ゆかりの額が贈呈されました
7月15日(金曜日)公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団の方々が来校され、木原均博士ゆかりの額を本校に寄附してくださいました。木原均博士はコムギの研究を中心に遺伝・進化学の分野で世界的な業績を残し、世界に先駆けてゲノムの概念を確立しました。(詳しくは公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団のホームページをご覧ください)額には木原均博士の名言「The History of the Earth is recorded in the Layers of its Crust; The History of all Organisms is inscribed in the Chromosomes.(地球の歴史は地層に、生物の歴史は染色体に記されてある)」と書かれています。当日は公益財団法人木原記念横浜生命科学振興財団 常務理事の鈴木榮一郎様からのご挨拶で、2009年に本校でサタデーサイエンスの講師をしてくださったことを話していただき、本校との縁を改めて感じたとのことでした。続いて永瀬校長より感謝状の贈呈及びお礼の言葉があり、最後に浅島先生がこの額の由来についてお話をしてくださいました。額はカフェテリアの2階に飾る予定です。
【第3回 サタデーサイエンス】 鈴木健吾先生講演
今回ご講演をしてくださったのは、株式会社ユーグレナ執行役員CTOの鈴木健吾先生です。講演のテーマは「ミドリムシ研究による国際的な社会課題解決の可能性」でした。
鈴木先生が学生の頃から研究をされているユーグレナ(和名:ミドリムシ)について、多くの栄養素や独自成分パラミロンを持つことによる食品としての利用可能性や、ユーグレナ由来のバイオ燃料としての利用可能性等のお話をはじめとして、鈴木先生の大学時代の経験やユーグレナ社の設立について、また今後の企業展開についての展望など多くのことをお話ししてくださり、生徒たちは非常に集中し関心を持って聴いていました。
また、ユーグレナ社が取り組むユーグレナ100%ハンバーグやDHAを多量に含む微細藻類オーランチオキトリウムを使用した寿司の開発の話題や、そのオーランチオキトリウムをエサにした食用コオロギの食品としての可能性についてのお話では、生徒が笑顔で楽しそうに話を聴いている様子が印象的でした。
講演の最後には鈴木先生に生徒からの質問を受けていただき、ユーグレナを用いたCO2固定や、鈴木先生の学生時代のことについてなど、生徒から出る様々な質問のひとつひとつに丁寧に答えてくださいました。
ご自身の研究分野を生かし、会社を立ち上げ、地球規模の問題の解決に貢献している鈴木先生のお話を聴くことができ、生徒にとって非常に貴重な経験となりました。
和田先生が来校されました
6月18日(土曜日)スーパーアドバイザーの和田昭允先生が「和田昭允記念ホール」の見学にいらっしゃいました。途中、和田昭允記念ホールで練習している軽音楽部の活動を見学したり、校舎を背景に写真を撮影したりと、本校創立当時の思いをあらためて感じていらっしゃるようでした。創立から14年目になる本校の歴史を感じる素晴らしい時間になりました。
「お前はもう楽しんでいる」体育祭
5月17日(火)、第14回体育祭を開催しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、縮小した内容で蒼煌祭(文化祭)と同時開催となった令和2年度(2020)、気温が高く短縮での開催となった令和3年度(2021)を経て、3年ぶりの通常開催となる体育祭でした。今年度も雨天により一度は延期され、予備日開催の当日も不安定な天候でしたが、体育祭実行委員を中心とした生徒の活躍により、予定されていたすべてのプログラムを実施することができました。
本年度の体育祭のスローガンは「お前はもう楽しんでいる」でした。各色の応援合戦から始まり、高校年次種目、中学種目、全校種目に各クラス、各色が一丸となって取り組みました。感染症対策として大きな声での応援はできませんでしたが、最終種目の色別選抜リレーではたくさんの拍手が選手たちに注がれていました。スローガン通り「楽しむ」姿を多く見ることができ、また途中降った雨にもサイエンス生らしく「サイエンス生の熱気が上昇気流を起こした」とポジティブに捉えていたのにはとても感心しました。
新しい種目にも挑戦し、生徒たちの進化を感じさせる体育祭となりました。
総合優勝 橙組 最優秀応援賞 黄組
総合準優勝 緑組 最優秀ボード賞 橙組
【第2回サタデーサイエンス】 中川知己先生講演
5月7日、第2回目のサタデーサイエンスが行われました。
今回ご講演してくださったのは、生徒たちがサイエンスリテラシーでもご指導をいただいている、特別非常勤講師の中川知己先生です。講演のテーマは「植物に学ぶ隣人との究極の付き合い方~役に立つ役に立たない研究~」でした。
長年に渡って中川先生が研究をされているマメ科植物と根粒菌の相利共生のお話をはじめとして、植物と微生物の関係性から「他者とどのように付き合えば良いのか?」という人生の問にまで発展するお話をしていただき、生徒たちは非常に興味を持って聴いていました。
また、講演の最中に中川先生から生徒への発問があり、それに対して生徒から活発な意見や多くの質問が出ていました。中川先生は生徒のそれらひとつひとつに対して丁寧に解答や助言をしてくださり、生徒たちにとって大変充実した講演会となりました。
今回も講演後の質疑応答では時間の制約によって途中で打ち切らなければならないほど生徒から質問が出ており、生徒たちの熱心な様子が見られました。今回の講演や先日のサイエンスリテラシーでお話しいただいた内容をきっかけに、これから始まる研究に向けて意欲的に取り組んでほしいと思います。
除幕式・開校記念講話が行われました
5月6日、開校記念講話に合わせて「和田昭允記念ホール」の除幕式を行いました。浅島先生、小島先生、永瀬校長、横山生徒会長で除幕を行い、お祝いをしました。
その後、生徒に向けて放送で開校記念講話が行われました。
永瀬校長からは、「博士の日」を開校記念日としたことに込められた思いと、鶴見工業高校を卒業した方々からの期待について話がありました。また、浅島先生からは、和田昭允先生が本校の開校にあたって、日本を代表するような研究者の方々にご協力を依頼してくださるなど、大変ご尽力いただいたことについてお話がありました。最後に小島先生より、開校当初のことをお話しいただくとともに、「水を飲むときは井戸を掘った人を忘れない」という言葉の通り、和田昭允先生のご功績を忘れてはいけないとお話ししていただきました。
開校に関わった人々の思いを再確認し、開校当初からの理念を深く知る機会となりました。
1年次生(14期生)校外研修
4月28日に1年次校外研修を行いました。本イベントは今年度初の試みで、卒業生によるパネルディスカッションと、みなとみらい地区でのフィールドワークの2部構成でした。
第1部となる卒業生によるパネルディスカッションでは、3名の卒業生が本校の学校行事を中心に自らが体験してきた3年間を熱く語ってくれました。SLなど本校独自の活動については大学へ進学してからも役に立つことばかりで、他の高校では味わうことのできない貴重な体験だったと語っていました。質疑応答のコーナーでは14期生からの多岐にわたる質問にもひとつひとつ丁寧に答えてくれて、卒業生の本校への愛を感じました。話の中で3人からしきりに出てきたキーワードとして『仲間とのつながり』があげられます。行事ではもちろんのこと、普段の生活や学習活動などでも仲間と協力して取り組めたことは良い経験だったと語っていました。
早速第2部では14期生たちが仲間と協力してみなとみらい地区のフィールドワークを行いました。「科学」、「文化」、「国際」、「芸術」、「歴史」の5分野から各班でテーマを考え、みなとみらい、新港、山下町などへ繰り出しました。代表グループによる活動報告会はどのグループも工夫を凝らして、短時間ながらもとてもインパクトのある報告をしていました。最初は少し緊張も見えた生徒たちでしたがフィードワークを終えてからはどの班も打ち解けていた様子でした。14期生最初のイベントで『仲間とのつながり』の大切さを学ぶと同時に感じることができました。
【浅島サロン始まりました】 東京大学理学部の伝統を引き込んだ知識と知恵の泉
本年度も1年次の生徒を対象に、本校の常任スーパーアドバイザー浅島誠先生が「科学に対する真摯な向き合い方」や「学ぶ意義」について生徒と活発な意見交換をしてくださっています。浅島先生の長年の経験からくるさまざまなお話に生徒たちは刺激を受け、自らの目標を立てたり、今までの取組を振り返ったりする貴重な機会になっています。
各クラスを2分割して20人程度の少人数で実施することによって、密度の濃い時間を過ごすことができています。浅島先生は7月までの間に12回のサロンを開催し、1年次生徒全員と交流を持つ予定です。
【第1回サタデーサイエンス】 藤嶋昭先生特別講演
4月16日、第1回目のサタデーサイエンスが行われました。このイベントは、1年次生を対象に、大学や企業の方が様々なテーマでサイエンスについて講演をしてくださるものです。
今回は本校スーパーアドバイザー藤嶋昭先生(東京大学特別栄誉教授、東京理科大学栄誉教授)で、テーマは「科学を楽しく」でした。藤嶋先生は、光触媒の第一人者で、ご自身の研究が認められるまでの苦労や光触媒が身近で使われている例をお話してくださいました。新幹線の喫煙室の消臭・除菌、車のサイドミラーや家の外壁などで使われていることなどをうかがい、生徒達はみな興味をもっていました。
他にも、光触媒がコロナウイルスにも効果的であることや、水をきれいにする研究など現在も研究をされているというお話も、生徒達の心に残ったようでした。
今年度も生徒達の質問がたくさん出ており、制限時間のために途中で止めなければならないほどでした。先生も一人ひとりに丁寧に答えてくださいました。藤嶋先生のご講演で刺激に受け、それをこれからの高校生活にいかしてもらえることと思います。
令和4年度 第14回入学式
「令和4年度 第14回入学式」が4月8日(金)に挙行されました。新入生238名は、緊張した面持ちながらさわやかさを感じさせる様子で式に臨みました。
校長より入学許可を宣言され、「校訓である『品性高潔・博学篤志』の精神のもとに学校生活を送り、高校、附属中の生徒と教職員が一つになったチームとなろう」と式辞を述べました。
そして、新入生代表の清水光麗さんが「自分自身の目標と未来に向かって、仲間と切磋琢磨しながら、努力し、学び続けること、進み続けることを誓います。」と誓いの言葉を述べました。
本日入学した14期生が、 上級生とともに前進する横浜サイエンスフロンティア高等学校となるよう、応援・ご協力・ご支援をよろしくお願いいたします。
*式辞を述べる校長 *誓いの言葉を述べる新入生代表 清水光麗さん
令和4年度 着任式・始業式
4月7日(木)、翌日に高校・附属中学の入学式を控え、着任式・始業式が行われました。本来であれば、アリーナにて高校2年次生・3年次生・中学2年生・3年生と教職員が一同に会して令和4年度をスタートしたいところでしたが、感染症感染防止対策として、ホールからの中継を教室につないでの式となりました。
着任式では、高校・附属中に着任した教職員26名の紹介と、年次・学年担当職員の発表がありました。
始業式で永瀬哲校長は、社会教育家 後藤静香の詠んだ「第一歩」という詩を朗読し、目標設定の大切さを伝えました。そして、「覚悟の『第一歩』を踏み出して少しずつ目標に近づいてほしい。」とサイエンス生への期待が述べられました。
「第一歩」 後藤静香(せいこう)
十里の旅の第一歩
百里の旅の第一歩
同じ一歩でも覚悟が違う
三笠山にのぼる第一歩
富士山にのぼる第一歩
・生徒に向けて熱く語る校長 同じ一歩でも覚悟がちがう
どこまで行くつもりか
どこまで登るつもりか
目標がその日その日を支配する
本校ホールが「和田昭允記念ホール」と命名されました
スーパーアドバイザー和田昭允先生のご功績を長く顕彰するために、この4月から本校の交流棟にあるホールの名前を「和田昭允記念ホール」と命名します。
和田昭允先生は、本校開校前から小島謙一先生とともに学校の柱となる教育理念の形成に力を注ぎ、高校生に本物のサイエンスを体験させたいという熱い思いでこの学校の骨格を作ってくださいました。本校の校名に「サイエンス」と入っているのも、先生のサイエンスに対するこだわりの現れです。
13年前、先輩のいない1期生のために道しるべとなるような各分野の研究者の方々に声をかけてくださいました。現在のスーパーアドバイザーである方々も、和田先生から声をかけていただかなければ本校に関わってくださることはなかったかもしれません。また、科学技術顧問の方々も、和田先生が関わっていらっしゃる学校ならば、という理由でご就任くださった方が大勢いらっしゃいます。
本校はサイエンスに特化したユニークな学校として、公立学校ではありえない環境で学校生活が送れています。これも和田先生のご尽力によるところが大きいことは関係者一同異論のないことから、ホールの命名に至りました。
なお、プレートの作成に際しては後援会のご支援を受けております。