『フィボナッチ数列🌻』2025.8.19
夏休み、暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
3年生が、山田小の小グラウンドの花壇に植えているヒマワリの花が咲き終わり、茶色く枯れて、種になろうとしていました。
その枯れたヒマワリの花の種をよく見てみると、その並び方は、規則正しく配列されています。
これがあの有名な『フィボナッチ数列』であることはよく知られています。
『フィボナッチ数列』とは、前の2つの数字を足した数を並べた数列のことで、0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144…と続きます。この数列は、自然界の様々な場所に現れることが知られており、ヒマワリの種の配列もその一つです。
ヒマワリの種は、中心から外に向かってラセン状に並んでいますが、そのラセンには左回りと右回りの2種類があります。それぞれのラセンの数を数えると、ヒマワリの大きさに関係なく、以下の3つのパターンのいずれかになります。
○左回りに21列、右回りに34列
○左回りに34列、右回りに55列
○左回りに55列、右回りに89列
これらの数字はすべて『フィボナッチ数列』に含まれており、ヒマワリの種が『フィボナッチ数列』に従ってラセン状に並ぶことで、最も効率的に種を配置できると考えられています。
まるでヒマワリが、『フィボナッチ数列』を知っているかのように並んでいるのに驚きです。
『フィボナッチ数列』は、ヒマワリの種の配列以外にも、植物の花びらの数、松ぼっくりの鱗の数、アンモナイトの殻、木の枝別れなど、自然界の様々な場所に見られます。
また、『フィボナッチ数列』の隣り合う数の比率は、人間が最も美しいと感じる比率、「黄金比」と呼ばれる約1.618に近づくことが知られています。この比率は、あの有名なレオナルドダビンチや葛飾北斎も用いていたと言われています。
山田小の小グラウンドに咲くヒマワリの花の種を見て、自然の不思議と数の美しさを感じた、ステキな夏休みの一日となりました。🌻